一個の光子とこの全宇宙が同じ空間を占めている、重なり合っているなんてアホな事をなんで考えたかには 理由が有ります。一個の粒子を観測することで、遥か遠く離れた別の粒子の性質が瞬間的に変化するという 「量子の絡み合い」と呼ばれる遠隔作用です。アインシュタインは、そんな気味の悪い遠隔作用が有るはずが ないと否定しましたが、その後実験によって確認されてしまいました。(知らない人は、WikipediaでEPRパラドッ クスを検索してね)
絡み合った一方の粒子が変化すれば(観測により性質が確定すれば)、もう一方が「宇宙の何処に有ろうと も」それは「瞬間的に」変化する(有るべき性質に確定する)。暇人は頭が悪いので、ベルの不等式なんてやや こしい事は考えず、距離(空間)と時間の概念を取り去ってしまえば、別に不思議でも何でもないじゃないかと 思ったりするのです。二つの粒子は、何時でも何処でも一つの「空間」の中に居るのですから。
そうなると、人間の感性・観測・実験って何だろう、という別の疑問に突き当たらざるを得ません。人間の感 性(感覚器官)・観測装置・実験装置はマクロな質量の塊ですから、有る程度まとまった質量になればそこに時間 と空間が発生してくるのかも知れません。またはミクロな粒子とマクロな質量の相互作用の結果時間と空間が 発生するとも考えられます。人間は、空間も時間も無いミクロな世界(次元)の現象を、空間と時間の窓を通し て見ているだけなのでしょうか。・・・・次回に続く。
追記:故人となってしまいましたが私の古い知人に「空気より重たい物が空を飛ぶ訳が無い、あれは何かが 間違っているから飛んでいるのだ」と最後まで言っていた人が居ました。現実を否定し、物事を裏から見る姿勢 を教わりました。案外真実は、そんなところに隠れているのではないかと。