カラマツの花は、若葉の緑と花の赤のコントラストが美しい。
これならばさぞや多くの昆虫達が寄ってくるだろうと思いきや、カラマツは風媒花であり厚化粧して虫達を騙くら かす必要はないのです。風がより美しい花を選んで、多くの花粉を運んでくる訳もなし。
植物の花が美しく進化した理由に二説有ります。①花粉を運んでくる昆虫を引きつけるため②有害な紫外線を 遮るため色素を有する様になった。風媒花も美しいのであれば、後者の説が有力です。なにも無駄なエネルギーを使 って、虫達のために色素を生産する必要はないのですから。 昆虫の目が紫外線を認識出来ると言うことは、花が 紫外線を多く反射しているからでしょう。
であれば、虫媒花が蜜線を有する様に成ったのは後のことではないでしょうか。花の美しさに惹かれた虫達も 「なんだコイツは、唯の厚化粧か、中味の無いヤツだ」とすぐにバレテしまうでしょうから。そこで花の方も「ヤッパ世の 中ギブ&テイクか、蜜でも出してやるか」と成ったのでしょう。
暇なバカ人間は、カラマツの花を見ながらアホな事を考えたりしたりするのです。