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【一口紹介】
■出版社/著者からの内容紹介■
同期入社の太っちゃんが死んだ。
約束を果たすべく、彼の部屋にしのびこむ私。
仕事を通して結ばれた友情と信頼を描く芥川賞受賞作。
住宅設備機器メーカーに同期入社して、福岡支社に配属された太っちゃんと女性総合職の「私」。
営業マンとしてバブル期を共に働くうち、「仕事のことだったら何だってしてやる」関係が育っていく。
しかし、太っちゃんの突然の死。約束を果たすため、「私」は彼の部屋にしのびこむ……。
信頼と友情を確かな筆致で描く「沖で待つ」に「勤労感謝の日」を併録。働く現場の大変さと充実感を知るすべての方にエールを送る傑作短篇集です。
■内容(「MARC」データベースより)■
仕事のことだったら、そいつのために何だってしてやる。
そんな同期の太っちゃんが死んだ。
約束を果たすべく、私は彼の部屋にしのびこむ-。
仕事を通して結ばれた男女の信頼と友情を描く表題作のほか、「勤労感謝の日」を収録。
【読んだ理由】
134回(2005年上半期)芥川賞受賞作品。
【印象に残った一行】
『俺は沖で待つ 小さな船でおまえがやって来るのを 俺は大船だ なにも怖くないぞ』
『毒々しい芳香剤の匂いの中でストッキングとパンツを下ろして、見ると生理がはじまっていた。(略)中出しでもしてれば生理は神様からの授かり物のようにありがたいが、何もない月はただ気持ちが悪くて、女って嫌だなと確認するだけだ。生理なんかなくても私は一生に何百回も女は嫌だと思うんだろうか。汚してしまったパンツを忘れるためにお湯割りを飲んだ。酔いが心地よくなって来たのであたりを意味もなく見回す。』
【コメント】
芥川賞作品、まぁこんなものかなという感じだ。私には併録されていた「勤労感謝の日」が面白かった。

