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【一口紹介】
■出版社/著者からの内容紹介■
都下の離れ小島に赴任した精神科医の伊良部は、島を二分して争われる町長選挙に巻き込まれてしまう。
あの伊良部が引きこもりに!?
水泳依存症、陰茎強直症、うまくジャンプのできないサーカス団の団員、尖端恐怖症のヤクザなど、おかしな患者たちが次々と登場するご存知、トンデモ精神科医・伊良部シリーズ。
『イン・ザ・プール』『空中ブランコ』に次ぐ待望の第3弾の登場です。
今回は、離島医療のため都下の離れ小島に赴いた伊良部が、島を二分して争われる町長選挙に巻き込まれます。双方に利用され、嫌気がさした彼がなんと引き籠もりに!?
直木賞受賞の前作以来、2年ぶりに戻ってきた伊良部の暴走ぶりは健在です。
【読んだ理由】
『イン・ザ・プール』に続く奥田英朗作品。
【印象に残った一行】
『たとえ若く見えたとしても、過去の自分と比べれば、容貌の衰えは否定しようもない。人はいつだって若かった頃のイメージで生きている。現実を突きつけられるのは、いやなものだ。』
【コメント】
「町長選挙」以外に「オーナー」「アンポンマン」「カリスマ稼業」という4つの短編作品が収録されている。
「オーナー」は読売新聞の渡辺恒雄(ナベツネ)、「アンポンマン」は堀江貴文(ホリエモン)、「カリスマ稼業」は女優の黒木瞳、がそれぞれモデルとなっておりその皮肉っぽさが何ともいえない。

