日本男道記

ある日本男子の生き様

竜馬がゆく〈3〉

2006年08月15日 | 読書日記
竜馬がゆく〈3〉

文藝春秋

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【一口紹介】
出版社/著者からの内容紹介
青春小説の名作が読みやすくなって再登場。
前半は、奥手だった幼年期から、剣術修行、脱藩、勝海舟との出会いと海軍塾設立までを描く

■内容(「BOOK」データベースより)■
浪人となった竜馬は、幕府の要職にある勝海舟と運命的な出会いをする。勝との触れ合いによって、かれはどの勤王の志士ともちがう独自の道を歩き始めた。
生麦事件など攘夷熱の高まる中で、竜馬は逆に日本は開国して、海外と交易しなければならない、とひそかに考える。
そのためにこそ幕府を倒さなければならないのだ、とも。

【読んだ理由】
司馬遼太郎作品・知人に奨められて。

【印象に残った一行】
『もっともこの日本観は、幕末だけでなく、すでに、それより三百年前の戦国初期、鹿児島に上陸した最初の宣教師、聖フランシスコ・ザビエルが、おなじ観察をしている。上陸後、すぐ耶蘇会に報告書を送り、「非キリスト教国のうちいまだに日本人にまさる国民を見ない。行儀よく温良である。が十四歳より双刀を帯び、侮辱、軽蔑に対しては一切容赦せぬ」とかき、また日本征服の野望のあったスペイン王に忠告し、「かれらはどんな強大な艦隊でも辟易せぬ。スペイン人をみなごろしにせねばやめないだろう。」幕末にきた外国勢力も、おなじ実感をもったわけである。』

『世の中の 人は何とも云はばいへ
 わがなすことは われのみぞ知る
とは、父親の八平にさえ「ついに廃れ者になるか」と嘆ぜしめた竜馬の十代のころにつくった歌である。城下で低能児よばわりされた竜馬のさびしさが、歌にこもっている。』

『竜馬は、議論はしない。議論など重大なときにでないかぎり、してはならぬ、と自分にいいきかせている。もし議論に勝ったとせよ。相手の名誉をうばうだけのことである。通常、人間は議論に負けても自分の所論や生き方は変えぬものだし、負けたあと、持つのは、負けた恨みだけである。』

『大鵬丸のマストには、山内家の舟旗「三つ葉柏」がたかだかとひるがえっている。この三つ葉柏は別称土佐柏とよばれ、山内家の定紋で、のち、旧制高知高校(いま高知大学)の校章になった。
いや、三菱会社を興した岩崎弥太郎は、土佐藩の財産を初期の会社資産にしたため、この三つ葉柏をよりいっそう図案化して、三菱の社章にした。読者の家庭にある電気製品などにその紋がついておれば、かって土佐藩士が「柏章旗のもとに死なん」としたその山内家の家紋がもとである。』

【コメント】
読みやすく、読み出したら止められない面白さ。
 




Daily Vocabulary(2006/08/15)

2006年08月15日 | Daily Vocabulary
2586.chitchat(雑談、世間話)
The new office layout was duly reported to heaquarters staff,but internal chitchat wasn't monitored.
2587.mangle(めちゃくちゃにする、押しつぶす)
The force of the collision mangled the back of my car.
2588.get out of hand(手が付けられなくなる、手に負えなくなる)
That is how it got out of hand and mangled in the rumor mill.
2589.behind the scenes(陰で、ひそかに、水面下で)
She was behind the scenes in the president's decision to raise taxes.
2590.hotbed(温床)
Tom,I had no idea your office was such a hotbed of overweening ambition.
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