15:当時全盛美人揃 若づる
玉屋内し津かと同一の図である。
し津かの図では立膝の腿とそれに絡む下着は着物にかくされている。
どちらをとるかはみる人の好みによって異なるだろう。
このシリーズで、遊女たちのそれぞれの場面でみせる姿態を性情的に描きあげ、個々の体臭を描きわけようと意図されたものと思われ興味深いが、しかし多少無理にわたる点も散見される。
※喜多川歌麿
江戸時代の日本で活躍した浮世絵師の代表的な一人。
姓は北川、後に喜多川、幼名は市太郎、のち、勇助(または勇記)と改め、名は信美。
初号は豊章といい、歌麻呂、哥麿とも号す。
通常は「うたまろ」と読むが、秘画本には「うたまる」としているものもある。
俳諧では石要、木燕、燕岱斎、狂歌名は筆の綾丸、紫屋と号して、蔦屋重三郎とともに吉原連に属した。
国際的にもよく知られる浮世絵師として、葛飾北斎と並び称される。
繊細で優麗な描線を特徴とし、さまざまな姿態、表情の女性美を追求した美人画の大家である。
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