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16:娘日時計 己の刻
巳ノ刻(午前十時)洗面、朝食のあとの身づくろいであろう。
本図での特徴は顔の輪郭の墨線を空摺りにて、背色の中に女の柔らかく白い顔を効果的にした試みに加えて、鼻の線も無色に、空摺りの手法で凹線であらわしている点である。
カラ摺りは絵具を用いずに、三、四枚毎に板面に湿りを与えて摺る。
※喜多川歌麿
江戸時代の日本で活躍した浮世絵師の代表的な一人。
姓は北川、後に喜多川、幼名は市太郎、のち、勇助(または勇記)と改め、名は信美。
初号は豊章といい、歌麻呂、哥麿とも号す。
通常は「うたまろ」と読むが、秘画本には「うたまる」としているものもある。
俳諧では石要、木燕、燕岱斎、狂歌名は筆の綾丸、紫屋と号して、蔦屋重三郎とともに吉原連に属した。
国際的にもよく知られる浮世絵師として、葛飾北斎と並び称される。
繊細で優麗な描線を特徴とし、さまざまな姿態、表情の女性美を追求した美人画の大家である。
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