
18:高名美人六家撰 日の出家後家
朝日屋の後家ともいい、コマ絵の日の出を判じ絵として特定のモデルはないようである。
ほかに眉をつけた図もある。
湯上りのポーズとしてほかにも幾枚か同じような構図のものがあるが、髪かたちから、大胆な浴衣の柄模様まで、娘とは異なった美貌の若後家の匂うような色気が発散している。
全体に地味な色調の中で、眉をおとした若々しく整った顔と、これも身内の若さが溢れるような白いゆたかな二の腕が、まことに印象的である。
※喜多川歌麿
江戸時代の日本で活躍した浮世絵師の代表的な一人。
姓は北川、後に喜多川、幼名は市太郎、のち、勇助(または勇記)と改め、名は信美。
初号は豊章といい、歌麻呂、哥麿とも号す。
通常は「うたまろ」と読むが、秘画本には「うたまる」としているものもある。
俳諧では石要、木燕、燕岱斎、狂歌名は筆の綾丸、紫屋と号して、蔦屋重三郎とともに吉原連に属した。
国際的にもよく知られる浮世絵師として、葛飾北斎と並び称される。
繊細で優麗な描線を特徴とし、さまざまな姿態、表情の女性美を追求した美人画の大家である。
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