阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

 阿智胡地亭が 和歌のようなもの を始めて詠んだのは 2006年4月だった。

2022年04月21日 | 俳句、川柳
2006年の4月に 四日市時代の友人たちと港中学校時代に英語の先生だった81歳の恩師を加えた6人で伊豆熱川に行ったことがあります。

 新神戸駅で新幹線に乗った阿智胡地亭は四日市から来られた81歳の先生と 新幹線の名古屋駅で合流しました。
 
先生にはホームで 決めた車両番号の車両に乗って頂き 無事落ち合いました。

年金族の私は チケット店で買った新大阪ー熱海間のひかり自由席で新大阪から乗り、座席を確保して4号車で名古屋から乗られる先生をお待ちしました。
 
   熱海駅からは友人の一人が所有していた山荘に向いました。

以下はそのミニ同期会を詠んだ 生まれて初めての和歌 のようなもの です。

○姿勢良き 恩師目で追う 窓の外 傘寿の旅人 笑顔で立てり 

(新幹線名古屋駅プラットホームにて 恩師は剣道を長くやっておられて いつも立姿が美しかった)

○一瞬の 間ありて後の 安堵顔 熱海の駅に 五人が揃う

  (熱海駅の改札口で)

○東伊豆 海岸線を 往年の ヤンチャを乗せて 車は駆けり

○山吹も 石楠花も咲く 伊豆山荘 見上げる友の 口は開きたり



○母者(ははじゃ)あり 大正5年に 生を受け 今かくしゃくと 息子をさとす

 (友人の山荘にはオーナーの母上がおられた)

○伊勢海老も アワビサザエも 堪能す 越乃寒梅 まだまだ飲める



○山荘が 音楽会に 早変わり オカリナの音 猛者たち包み

○クレソンも 夏みかんも イチゴらも 取りたての味 それは別物 



○ご近所も 伊豆のミカンに 酸っぱい顔 宅急便は ありがたきかな

 
 
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二本松市・本久寺の枝垂れ桜  福島のあべさんから頂いた便り          12年前の今日 2010年4月21日「阿智胡地亭のShot日乗」掲載

2022年04月21日 | 「過去の非日乗&Shot日乗」リターンズ

毎年、福島県から桜便りを頂くあべさんから、今年は枝垂れ桜の便りが届きました。

あべさんとは阿智胡地亭ブログを通じて交信が始まりました。

   ☞「当地福島も、さくらの見ごろを迎えました。
三春の滝桜や福島市の花見山も連日、県外からの観光バスで大賑わいです。

この写真は、二本松市の本久寺の枝垂れさくらです。
二本松市も城下町であり、寺院も多く 美しい一本さくらが、沢山あります。」



マップはこちらから引用。



 ♪あべさん、本当に見事ですね。二本松市は“智恵子抄”にえがかれた高村智恵子の生まれ故郷と知りました。


 ●樹下(じゅか)の二人
(結婚から10年後。最も幸福に満たされている時代の詩。光太郎が東北福島にある
智恵子の実家に帰省していた時のもの。ここに出てくる阿多多羅山とは、現在の安達
太良山(あだたらざん)で、福島北部にある火山だ。智恵子の実家は酒蔵だった。)

あれが阿多多羅山(あたたらやま)
あの光るのが阿武隈川(あぶくまがわ)

こうやって言葉すくなに坐っていると、
うっとりねむるような頭の中に、
ただ遠い世の松風ばかりが薄みどりに吹き渡ります。
この大きな冬の始めの野山の中に、
あなたと二人静かに燃えて手を組んでいるよろこびを、
下を見ているあの白い雲にかくすのは止しませう。

あなたは不思議な仙丹(せんたん)を魂の壺にくゆらせて、
ああ、何といふ幽妙(ゆうみょう)な愛の海底(ぞこ)に人を
誘ふことか、
ふたり一緒に歩いた十年の季節の展望は、
ただあなたの中に女人の無限を見せるばかり。
無限の境に烟(けぶ)るものこそ、
こんなにも情意に悩む私を清めてくれ、
こんなにも苦渋を身に負ふ私に爽かな若さの泉を
注いでくれる、
むしろ魔物のように捉えがたい
妙に変幻するものですね。

あれが阿多多羅山、
あの光るのが阿武隈川。

ここはあなたの生れたふるさと、
あの小さな白壁の点々があなたのうちの酒蔵。
それでは足をのびのびと投げ出して、
このがらんと晴れ渡った北国の木の香に満ちた
空気を吸おう。
あなたそのものの様な此のひんやりと快い、
すんなりと弾力ある雰囲気に肌を洗はう。
私は又あした遠く去る、
あの無頼の都(東京)、混沌たる愛憎の渦の中へ、
私の恐れる、しかも執着深いあの人間喜劇のただ中へ。
ここはあなたの生れたふるさと、
この不思議な別箇の肉身を生んだ天地。
まだ松風が吹いています。
もう一度この冬のはじめの物寂しいパノラマの地理を
教へて下さい。

あれが阿多多羅山、
あの光るのが阿武隈川。
 
引用はこちらから。

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