阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

テレビ局の「忖度」ニモマケズヒットの映画「新聞記者」 7月25日付東京新聞から

2019年07月26日 | SNS・既存メディアからの引用記事

月12日にアップしたエントリーから再掲載。⇒

「角川シネマ有楽町」は初めて行く映画館だったのでウロウロしながらようやくビックカメラ八階の映画館コーナーに辿り着いたら、開場を待つ人が一杯でざわざわしているのに度肝を抜かれた。

どうも自分が観ようとしてきた映画の観覧客らしいと気が付いた。こんなに混むとは予想と違ったが前日パソコンから時間と席を決める予約をしておいて本当に良かった。

そうでなければ一日5回上映の最終回になる危険があったような感じだ。

 映画のキモはやはり脚本だと、あらためて思った。「一スジ(脚本)、二ヌケ(映像)、三ドウサ(演技)」(マキノ省三)という言葉があるとおりだ。

原作本は原作本としてシナリオのうまさで、クロサワ映画における橋本忍(生きる)のような脚本家が創った魅せる映画になっていた。

ここまでスジ(脚本)を書き込んだら、この映画はフィクションなのに「真実を描いた映画だと勘違いする人が出てきても不思議はない」(笑)。

シークエンスは畳みこむ動の場面と登場人物の葛藤を描く静の部分の構成と変化が見事でかなりひやひやドキドキした。

この映画を観る前は、ある層の観客に阿った(おもねった)際物(きわもの)映画かも、との想像は杞憂だった。

一言でいえば映画館に行って観るだけの価値がある現代映画だった。

エンドロールが終わり場内の明かりがついたとき、遠慮がちに拍手が起こり何人かの人がそれに従った。

映画を観て拍手が起こったのは初めての体験だった。

 映画造りにはしかし100点満点はない、不必要に長いアップの画面で感情を写そうとしているシーンが多すぎる。

しかし企画の段階で制作会社2社に断られ、2週間の撮影期間で作らねばならぬ悪条件下で、しかも製作費の乏しい制約の中で作られたことを知ると文句は言えないのかも。

参考ブログ:


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