先々週の土曜日、札幌でブログ「デューク・アドリブ帖」を主宰しているデュークさんとオフ会を行いました。集合場所は、狸小路にある中古レコード店「フレッシュ・エア」で、少し前に着き在庫を見ていたら、欲しかったジョージ・ケイブルスのLP「Old Wine, New Bottle」を見つけたので購入しました。その後、移動して一次会は「ねぎま」という料理屋さん、二次会はジャズクラブの「デイバイデイ」と楽しく有意義な時間を過ごしました。それにしても札幌の食べ物は美味しい。
GEORGE CABLES (ジョージ・ケイブルス)
OLD WINE, NEW BOTTLE (ATLAS 1982年録音)
このアルバムですが、京都のジャズ喫茶「Yamatoya」へ行った時に聴いたらよかったので、見つけて買おうと思っていたものです。早めに見つけることができて嬉しい買い物でした。ジョージ・ケイブルス(p)のアルバムは、何枚か持っていますが、これは初期に録音されたスタンダード集で、リラックスしてハードバップに近いプレイを繰り広げています。
メンバーは、ジョージ・ケイブルス(p)、デビッド・ウィリアムス(b)、カール・バーネット(ds)。ケイブルスは、晩年のアート・ペッパー(as)との共演でも知られていますが、この3人は、ペッパーが1981年に来日した際のリズム・セクションでもあって、旧知の間柄なので、録音もスムーズに進んだことと思われます。
曲は、スタンダードです。「Tangerine」、「Alfie's Theme」、「Don't Blame Me」、「It's Only A Paper Moon」、「Waltz For Debby」、「Georgia On My Mind」、「It Could Happen To You」の7曲。ソニー・ロリンズ作の「Alfie」とビル・エヴァンス作の「Waltz For Debby」は、どちらも既にスタンダードといっていい曲です。
スタンダードをハードバップ的なスタイルで弾いたお楽しみアルバム。ジョージ・ケイブルス(p)は、マッコイ・タイナーの後継者とも目され、エネルギッシュなプレイを行いますが、この初期の録音では時々流麗なパッセージをいれながらオーソドックスなプレイを行っています。音色も美しく弾いているスローテンポの「Don't Blame Me」、テクニックの素晴らしさも披露し、フレッシュに響く「It Could Happen To You」、デビッド・ウィリアムス(b)をフューチャーした「Waltz for Debby」など、聴きどころが沢山あります。
【フレッシュ・エア・レコード店】
住所:札幌市中央区南2条西7丁目1番地(狸小路7丁目)
電話: 011-261-4272
営業時間:11:00~20:00 日・祝 11:00~19:00 水曜定休
ホームページ:Fresh Air Record