長野市内を歩いていたら、「新そば・きのこまつり」(主催:長野麺類業協同組合)というポスターが目に留まったので、たまにはお昼に蕎麦を食べようと、権堂のイトーヨーカドーの近くにある「大平庵」という蕎麦屋に行ってきました。100年以上続いている老舗(大正3年(1914年)創業)だそうですが、入るのは初めてです。注文は、もちろんチラシにあった「きのこせいろ」で、きのこがたくさん入ったそばつゆに蕎麦をつけて食べました。蕎麦ときのこ汁のコラボが珍しい一品でしたが、お蕎麦は普通に美味しかったです。テナーサックスとオルガンのコラボ有名作品。
STANLEY TURRENTINE (スタンリー・タレンタイン)
LET IT GO (impulse! 1966年録音)
スタンリー・タレンタインは、ブルージーでソウルフルなテナーサックス奏者として知られていますが、昔は大きな評価はされていなかったように思います。CTIにも作品があって、エンターテイメント性が高いアルバムも作っているせいかもしれません。しかし、黒っぽい演奏は魅力的で、僕は彼のアルバムは結構持っています。1960年代は、ブルーノートへの録音が多いのですが、これはインパルスレーベルに録音したものです。
メンバーは、スタンリー・タレンタイン(ts)、シャーリー・スコット(org)、ロン・カーター(b)、マック・シンプキンス(ds)。当時、タレンタインとスコットは、結婚していたので、息もあっていそうです。オルガンだとペダルを使うので、通常ベース奏者は入りませんが、ここではロン・カーターが参加しています。スコットは、軽快な鍵盤さばきで、比較的短めの切れ味のよい音によりソロをとっています。
曲は、タレンタインの自作が、「Let It Go」、「Ciao, Ciao」、「Good Lookin' Out」の3曲。スタンダードが「On A Clear Day You Can See Forever」、「Deep Purple」、サイ・オリヴァー作「'Taint What You Do」、ジョニー・マンデル作「Sure As You're Born」と全7曲。タイトル曲の「Let It Go」は、CTIレーベルでは「Sugar」として録音されています。なお、近年GRPから出されたCDでは4曲追加になっていて、それらもよさそうなのですが、今回は聴いていません。
テナーサックスとオルガンのコラボが楽しいソウルフルなアルバムで、ミディアムテンポの抑制されたプレイが多く、じっくりと聴くことができます。タレンタイン作の「Ciao, Ciano」(チャオ・チャオ)は、ラテンの香りとダークな哀愁が漂っていて、私的お気に入り曲です。「Let It Go」や「Good Lookin' Out」におけるタレンタイン(ts)とスコット(org)のプレイは、伝統を受け継ぐもので豪快。こういったブルーズ系統の曲は、彼らの得意なものなのでしょうが、聴き惚れました。
【新そば・きのこまつりチラシ】
【大平庵】
住所:長野県長野市南石堂1248
電話:026-226-6579
大平庵ホームページ:Taiheian
「きのこせいろ」です。きのこがたくさん入っていて驚きました。