安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ハーマン・フォスター HAVE YOU HEARD

2015-11-29 09:16:23 | ピアノ・トリオ

知人から丸山珈琲の「秋のスペシャルブレンド」と「クリスマスブレンド」の豆(中挽き)をいただきました。それぞれこの時期の限定の豆(粉)のようですが、通りがかった長野駅ビル「ミドリ」内にある丸山珈琲店に入店して、クリスマスブレンドを飲んでみました。ベンチプレスで提供され、ちょっとトロッとして味わい深いものでした。いただいたものは、まだ封を切ってないですが、自分でペーパードリップで淹れるとどんな味になるか楽しみです。味わい深いピアノです。

HERMAN FOSTER (ハーマン・フォスター)
HAVE YOU HEARD (Epic 1960年録音)

   

ハーマン・フォスター(1928~1999)は、ルー・ドナルドソン(as)のピアニストとして1953年から66年まで長く活動していて、ドナルドソンのブルーノートレーベルの諸作に聴かれます。1960年代前半に自身のピアノトリオでエピックやアーゴレーベルに作品を残していますが、80年代にはドナルドソンのサイドメンとして、またリーダー作の録音もあるものの、現在ではあまり知られていないピアニストかもしれません。

メンバーは、ハーマン・フォスター(p)、アール・メイ(b)、フランキー・ダンロップ(ds)。このアルバムは、今年ソニーから出された廉価版のCDを購入したものです。実は、今までLP時代を含め国内では出されておらず、ずっと聴きたかったアルバムなので、ありがたい復刻でした。ドナルドソンとコンビを組んだピアニストなので、エンターテイメント性ももちあわせているだろうと予想していましたが、そのとおりでした。

曲は、ハーマン・フォスターの自作が「Herman's Blues」、スタンダードが「Volare」(ヴォラーレ)、「Lover Man」、「When I Fall In Love」、「Angel Eyes」、そしてLa Toucheという人の書いた「Strange」(ライナーノートでは、フォスターの自作とされています)です。リズミカルなところが持ち味なので、スローテンポのものがどう扱われているかにも興味が湧きます。また、ジャズでは珍しい「Volare」を取り上げています。

ハードバップをベースにソウルフルなところもある楽しいアルバム。ブロックコードを用いるなど両手をフルに使っていて、テンポの速い曲は、ダイナミクスがあり、自作の「Herman's Blues」はまさにそんな特徴がよく出たもので、続く「Volare」も次第に盛り上がります。「When I Fall in Love」は、通常はバラードですが、フォスターはリズミックに扱っていてちょっと驚きました。しかし、これはこれで楽しい。リズムの二人は、基本的に伴奏に徹しています。

【丸山珈琲長野駅ミドリ店】

   

お客様がいたので写らないように横から撮りました。以下スマホによる撮影です。

   

店内の最も奥から。

    

注文した「クリスマスブレンド」です。2杯分最初からきます。