東京のジャズクラブのライブの開始は遅いところが多く、午後10時8分発の北陸新幹線最終に乗車するには、1セットくらいしか聴けないので、日帰りの場合は聴きにいくのを見送ってきました。今回調べたら、新宿の「J」が午後7時15分(来年1月からは午後7時)からなので、試しに寄ってみることにしました。出演は佐藤達哉カルテットでした。
(お店のホームページから)
佐藤達哉(sax)カルテット
川上さとみ(piano)落合康介(bass)吉良創太(drums)
[開始時間:19:15〜 20:45〜 22:15〜]
[テーブルチャージ:¥500 ミュージックチャージ¥2,000]
「J」店主、バードマン幸田の後輩でもある早稲田大学モダンジャズ研究会出身の佐藤達哉(ts,ss,comp)カルテットの登場です。メンバーは川上さとみ(piano)落合康介(bass)吉良創太(drums)。
(演奏曲目)
第1セット
Like Someone in Love (ジミー・ヴァン・ヒューゼン)
Fried Bananas (デクスター・ゴードン)
The Christmas Song (メル・トーメ)
Cubano Chant (レイ・ブライアント)
Cubano Chant (レイ・ブライアント)
Tenor Madness (ソニー・ロリンズ)
第2セット
Triste (アントニオ・C・ジョビン)
Up Jumped Spring~On Green Dolphin Street (フレディ・ハバード、ブロニアス・ケイパー)
Happy Burthday To You (誕生日のお客様用に演奏したもの)
第2セットの途中、午後9時30分にお店を出て東京メトロ新宿御苑駅に向かいました。
最初の「Like Someon In Love」では、テナーサックスの音がかすれて、フレーズもブツ切れ気味で、どうしたのかと思ったのですが、2曲目の「Fried Bananas」の途中で、リードを取り替えてからは、次第に佐藤達哉の調子も出始め、「Cubano Chant」や「Tenor Madness」では実力を発揮しているように感じました。彼は、マイケル・ブレッカー路線なので、高度な技を盛り込んでいるようでした。
「Tenor Madness」では、ケン・サイモン(ts)が加わり、バトルを繰り広げていました。第2セットは、ボッサの「Triste」で始まりましたが、いずれの曲も熱演型のサックスに、煽り立てるドラムスで、僕には若干きついライブでした。川上さとみのピアノは、「The Chiristomas Song」のイントロの抒情がよく、音色の美しさもあって、彼女がリーダーとなったライブを聴いてみたいと思いました。
年齢のせいもあり、すぐ近くで聴くハードなジャズは、演奏がよくても仕事帰りだと疲れます。休日はともかく、平日のジャズクラブでは、ヴォーカルやピアノトリオを聴く方がいいかもしれないと考えながら、帰りの新幹線に乗り込みました。Jでは、来年1月からライブの開始が午後7時になるので、出演者によってはまた寄ってみるつもりです。
【JazzSpot J】