お昼休みの散歩に、権堂(長野市の善光寺の近く)のアーケード街にある古本屋(リサイクルショップ)に行ってみました。リバティーハウスとだんち堂という2軒の中古品を扱うショップが近接してあり、雑多なものを売っています。以前、どちらのお店からも本やCDを買ったこともありますが、今回は空振りでした。けれども、お店を続けて見て歩くのは楽しいものです。ジャズも一人でなく二人の共演で。
CLIFFORD JORDAN (クリフォード・ジョーダン)
TWO TENOR WINNER (Criss Cross 1984年録音)
クリフォード・ジョーダン(1931~93年)は、1950年代からブルーノートレーベルへの録音をはじめとして活躍しましたが、80年代もクリス・クロスレーベルなどに作品があり、息の長い活動をしました。ストラタ・イーストにもアルバムがありますが、僕はジョーダンの演奏はメロディアスなところがあるので、70~80年代のものも聴いています。
正確なタイトルは「Clifford Jordan Quintet Featuring Junior Cook Two Tenor Winner」で、クリフォード・ジョーダンとジュニア・クックの二人のテナーサックスの共演が聴けます。リズムセクションは、カーク・ライトシー(p)、セシル・マクビ―(b)、エディ・グラッデン(ds)です。「Song of her」では、ライトシーが抒情的なソロをとっていて、引き込まれました。
曲は、1曲を除き、メンバーなどのジャズオリジナルです。チャールズ・デイヴィス作「Half and Half」、セシル・マクビ―作「Song of Her」、ディジー・ガレスピー作「Groovin' High」、カーク・ライトシー作「The Water bearer」、スタンダードの「Make The Man Love Me」、Charles Mims, JR.という人の書いた「Two Tenor Winner」、クリフ・ジョーダン作「Doug's Prelude」の全7曲。元々、このアルバムを買った動機は、「Make The Man Love Me」が収録されているからです。ウィントン・ケリー(p)が弾いていて、僕の好きな曲です。
ジョーダン(ts)とクック(ts)の二人が協調しあいながらハードバップを熱く演奏したアルバム。バトルという感じではなく、それぞれのソロもじっくりと吹いています。「Half and Half」は、二つのテナーがからんで面白い効果を上げ、ガレスピーの「Groovin' High」は、そんなに早いテンポでなく、寛ぎがあり、かえって新鮮です。バラードの「Make The Man Love Me」を聴くと、ジョーダンもコルトレーンの影響を受けているようです。
【長野市権堂アーケードにある「リバティハウス」と「だんち堂」】
中央通りから権堂アーケードへの入口。
アーケードに入ってすぐ右手にある、「リバティハウス」。CDやレコードも置いてあります。
昼の時間は人通りが少ないです。
だんち堂。ネーミングが面白いです。
いろいろなジャンルの中古CDがあります。売れているのか、以前に比べて少なくなっていました。