先日、東京へ行った際に初めて新宿歌舞伎町のジャズ喫茶「ナルシス」へ行きました。昭和53年(1978年)から続くお店ですが、賑わっている歌舞伎町の真ん中で、長年営業を続けているのが信じられない気持ちになりながら、入店しました。店内はジャズ喫茶らしい音とムードがあふれていて、昭和の時代にタイムスリップしたかのようでした。
カウンターには、二人のお客様がいて、静かにジャズを聴いていました。ママさんにビールを注文して、テーブル席でハンク・モブレイやアーチー・シェップのサックスにじっくりと耳を傾けることができました。スピーカーなど装置はよくわかりませんが、アンプはサンスイ製のものを使っていました。
ビルの入口です。お店はこの2階になります。
窓に表示が出ています。
お店は細長くて、一番奥の高いところにスピーカーが設置されています。
壁にレコードが飾ってありました。
オーディオ。基本的にはレコードをかけているようです。
入店中にかかったレコードです。Hank Mobley「Dippin'」(Blue Note)
Archie Shepp 「Duet」(Denon)。アーチー・シェップ(ts,as,ss)がダラー・ブランド(p)と録音したもの。A面がかかったのですが、ジャズ喫茶「ナルシス」というシチュエーションの中で聴く「Left Alone」には、グッときました。1978年の録音ですが、その当時のシェップはフリージャズから離れて、バラードなどに円熟した味わいをみせていたように思います。
エリック・ドルフィーのピクチャーレコードをママさんが見せてくれました。マシュマロレーベルのアルバムです。
ビールを同僚と二人で。これからグラスに注ぐところです。
窓は、ブラインドを下ろしてありました。窓に近い席は、音楽が鳴っていないと、外の喧騒が少し入ってきます。活気があって、歌舞伎町の底力に感心しました。
【ナルシス】
住所:東京都新宿区歌舞伎町1-13-6 YOビル2F
電話:03-3209-6900
営業:17:00-24:00 日曜休