11月下旬に札幌市へ旅行に行ったのですが、その際にCurry di Savoyへ行き、スープカレーを食べました。有名なお店だけに、素材やスープの味など美味しく、すっかり満足したのですが、流れている音楽がジャズなので、それも気に入りました。店名は、もしかしたら、アメリカのジャズレーベルのSavoyからつけたのではないかと思い訊いてみたところ、そのとおりでした。今夜は、沢山あるSavoyのアルバムから、お気に入りのカーティス・フラーを。
CURTIS FULLER (カーティス・フラー)
THE CURTIS FULLER JAZZTET (SAVOY 1959年録音)
サヴォイ・レーベルはハードバップのよいところを録音しているので、好きなレーベルです。有名なのは、ミルト・ジャクソンの「Opus de Jazz」、カーティス・フラーの「Blues-ette」、アート・ペッパーの「Surf Ride」といったところでしょうけど、メンバーが揃っているこのアルバムも代表作にいれていいのではないでしょうか。
メンバーは、リー・モーガン(tp)、カーティス・フラー(tb)、ベニー・ゴルソン(ts)、ウィントン・ケリー(p)、ポール・チェンバース(b)、チャーリー・パーシップ(ds)。今からみると綺羅星のごときです。当時のディジー・ガレスピー楽団のリズムセクションである、ケリー、チェンバース、パーシップのリズム隊が素晴らしく、それだけを聴いていても面白い。
曲は、スタンダードの「It's Alright With Me」(私はご満足)、「I'll Walk Alone」、カーティス・フラー作「Arabia」と「Judy's Dilemma」、ディジー・ガレスピー作「Wheatleith Hall」の5曲。「Judy's Dilemma」は、「Blues By Five」と同じ曲のように聴こえます。
話題になることは少ないですが、スイングしまくっているアルバムで、僕はよく聴きました。プッシュするリズムの上に厚いハーモニーが被さり、フラー(tb)のスムーズなソロも光る「It's alright with Me」、フラーの書いたちょっと東洋ぽさが入っている曲想の「Arabia」の2曲を筆頭にどの曲も充実した演奏です。ゴルソン(ts)のプレイは、ここではしつこさがないフレッシュなもので、モーガン(tp)も輝かしい音色が際立っていて、モダンジャズ黄金時代という言葉が頭の中をよぎりました。
【Curry Di SAVOY】
住所:札幌市中央区南1条西5丁目7番地 豊川南1条ビル地下1階
電話:011-219-7810
ホームページ:Curry Di SAVOY
「ジャズ詩大全」がさりげなく置いてありました。僕も持っていますが、スタンダード曲の英語歌詞とその日本語訳が掲載され、さらに解説が加えられていて、価値の高い本です。特にヴォーカルの好きな方なら持っていてもよい本だと思います。
天井からボーズのスピーカーが吊り下げられていて、ジャズが流れていました。