安曇野市の自宅で使っている石油ファン・ヒーターが壊れてしまったので、新年に入り新しいものを買いました。DAINICHIブルーヒーターのFE-2517Sという製品で、ホームセンターで一万円以下でした。エアコンと石油ストーブの組み合わせがいいと思うのですが、今のところエアコンが設置されていない部屋なので、当面ファンヒーターで暖まります。暖まりそうなアルバムを。
HARRY ALLEN (ハリー・アレン)
DAY DREAM (Novus-J 1998年録音)
ハリー・アレン(ts,1966年生まれ)は、日本のレーベルからの依頼で、スタンダードやボッサのアルバムを連発しているのに加え、一度だけオールスターズの中での実演を聴いたのですが、ピンとこなかったので、彼のアルバムを購入したことはありませんでした。昨年、伴奏のトミー・フラナガン(p)の名前に釣られて、このCDを購入したところ、ハリー・アレン自身の演奏も結構いい線をいっていて、彼に対する認識を改めました。
メンバーは、ハリー・アレン(ts)、トミー・フラナガン(p)、ピーター・ワシントン(b)、ルイス・ナッシュ(ds)。ハリー・アレンは、ベン・ウェブスター、スタン・ゲッツ、スコット・ハミルトンらの系譜を継ぐスイングする演奏を行っているので、一度じっくりとライブを聴いてみたいミュージシャンです。なお、アレンとフラナガンによるデュオが6曲で、カルテットによるものが5曲です。
選曲がよく考えられています。スタンダードや比較的知られたジャズオリジナルが取り上げられています。「A Sleepin' Bee」、「Maybe September」、「I'm Checking Out, Goombye」、「A Child is Born」、「Shibuya After Dark」、「The Midnight Sun Will Never Sets」、「Three and one」、「Day Dream」、「Love Life」、「They Say It's Spring」、「The Christmas Song」の11曲。サド・ジョーンズ作の2曲「A Child is Born」と「Three and One」はともかく、ストレイホーン作の「I'm Checking Out, Goombye」とジョニー・マンデル作「Love Life」は珍しい。アレンは自作「Shibuya After Dark」も書き、意欲的です。
カルテットとデュオによりハリー・アレン(ts)とトミー・フラナガン(p)の味わい深い演奏を聴くことができます。デュオにより演奏されるスローテンポの「Maybe September」や「A Child is Born」、「The Christmas Song」は、アレンのベン・ウェブスターばりのサウンドとフラナガンの気品があってチャーミングなソロ、バッキングがあわさり素晴らしい聴きものとなっています。 カルテットのものでは、スローで出てインテンポになりアレンがぐいぐいとスイングしていく「A Sleepin' Bee」やルイス・ナッシュ(ds)のはじけるようなドラムスが聴け、ピーター・ワシントンのソロも入る「Three and One」あたりが心地よい。
【安曇野市自宅のファンヒーターなど】
持ち運びに便利なので、小ぶりなファンヒーター(木造だと9畳まで)にしました。
取り扱い説明書。換気が大事だそうです。
部屋が暖まったので、CDを聴いています。年末に長野市においてあった小型のオーディオ装置を安曇野市へ持ってきました。後方には、サンスイ(山水)社製の古い三点式のステレオがありますが、壊れているので、片づける予定です。
このスピーカーは、小さい割にはよく鳴ってくれます。
本棚には長野市から運んだジャズ本などを暫定で並べてあります。安曇野市で過ごす時間が増えているので、春までには古いステレオや不要な本などを整理して、快適に寛いで過ごせるようにしたいと考えています。