安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

山田敏昭(p)トリオライブ(1月19日 北海道札幌市 Slowboat)

2018-01-22 21:41:10 | 演奏会・ライブ

1月19日(金)から21日(日)まで札幌へ行き、ジャズのライブやジャズ喫茶やレコード店巡りなど、一年ぶりに札幌の街を楽しみました。19日の夜は、山田敏昭(p)さんのライブを聴きにジャズクラブ「Slowboat」へ出かけました。

(山田敏昭)

(出 演)

山田敏昭(p)
粟谷 巧(b)
伊藤宏樹(ds)

(曲 目)

第1セット

1 Beats Up
2 A Cottage For Sale
3 Jeannine
4 Polka Dots and Moonbeams (水玉模様とお月様)
5 The end of a Love Affair (情事の終わり)

第2セット

1 Send in The Clowns
2 Seven Steps to Heaven
3 On a Misty Night
4 For Carl
5 Bolivia

(感 想)

曲目がスタンダードナンバーとよく知られたジャズオリジナルで、それだけでも僕には嬉しいのですが、1曲あたりの演奏時間も長く、聴きごたえのあるよいライブでした。この3人は最新のCDも録音をしていて、いわばレギュラートリオだけに、澱みなく演奏が続きました。リーダーの山田さんは人気があり、30人近くが聴きにきていて満席でした。

山田さんのピアノは、バップに根差していますが、和音の響きに新鮮さもあり、新しさもうかがえます。最近やっている曲だと話していた「A Cottage for Sale」では、厚い和音を用いて演奏していて特に気に入りました。「Polka Dots and Moonbeams」という情緒溢れるバラード演奏もよかったのですが、「The End of A Love Affair」や「Seven Steps to Heaven」などをアップテンポでやっていて、ライブならではの醍醐味がありました。

粟谷さんは、レイ・ブラウン張りのランニングベースも弾いていましたが、「Polka Dots and Moonbeams」をはじめソロをとる場面も多く、このトリオのもう一つの魅力となっています。伊藤さんのドラムスにスピード感があり、「Seven Steps To Heaven」や「Bolivia」では興奮もののプレイをしていました。またこのメンバーで聴きたいピアノトリオです。

山田敏昭さん。昨年11月23日の東京公演でお目にかかりましたが、僕のことを覚えていてくれました。

「Slow boat(スローボート)」は、すすきのにあります。

ライブは2回行われ、20:30と22:00からで、どちらもほぼ1時間の演奏が行われました。

粟谷巧(b)。札幌ばかりでなく、全国的に活躍しています。

伊藤宏樹(ds)。僕の席からは、伊藤さんのドラミング姿は撮れませんでした。休憩時間に粟谷さんと話をしているところ。

【当日出演の3人で録音された山田敏昭のCD「NOW'S THE TIME」

山田敏昭 (Toshiaki Yamada)
NOW'S THE TIME (slowboat 2017年録音) 

   

ディスクユニオンなどで入手できます。19日のライブでは、このCDに収録されている「For Carl」が演奏されました。