安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

デクスター・ゴードン DEXTER BLOWS HOT AND COOL

2018-08-05 20:05:11 | テナー・サックス

やや遅い時間にコメダ珈琲安曇野豊科店に入ったところ、夏休み期間中のせいか、家族連れなどで結構賑わっていて驚きました。軽い夕食も兼ねて、珈琲とミニ白ノワールを注文。シロノワールは、熱いパンケーキの上に冷たいアイスクリームが乗っていて甘党には嬉しい食べ物です。「熱い」と「冷たい」で、「ホット&クール」がついたタイトルのアルバムを思い出しました。

DEXTER GORDON (デクスター・ゴードン)
DEXTER BLOWS HOT AND COOL (Dootone 1955年録音)

   

デクスター・ゴードン(1923~1990年)は、40年代にはビリー・エクスタイン楽団に在籍したり、ワーデル・グレイ(ts)とのバトルを録音したりと活躍しました。残念なことに、50年代は麻薬の問題で活動が途絶え、録音も「Blows Hot and Cool」と「Duddy Plays The Horn」(Bethlehem)の2枚しかありません。幸いなことにどちらも出来がよく、好きな作品です。

メンバーは、デクスター・ゴードン(ts)、カール・パーキンス(p)、リロイ・ビネガー(b)、チャック・トンプソン(ds)、ジミー・ロビンソン(tp)。トランペットのJimmy Robinsonは、無名の人だと思いますが、パーキンス以下のリズムセクションは西海岸の実力者で、サイドメンにいいメンバーが揃っています。

曲は、「Silver Plated」、「Cry Me A River」、「Rhythm Mad」、「Don't Worry About Me」、「I Hear Music」、「Bonna Rue」、「I Should Care」、「Blowin' For Dootsie」、「Tenderly」の9曲。「Blowin' For Dootsie」は、レコード会社のオーナー兼プロデューサーのWalter "Dootsie" Williamsに捧げられた曲と思われます。  

先日、横浜のジャズ喫茶「マシュマロ」でこのレコードがかかり、マクソニックのスピーカーから出てくるデクスター・ゴードン(ts)のサウンドが素晴らしくて再聴したくなり、自宅にある国内盤レコードを聴いてみたものです。この録音時のゴードンは、ゴリゴリのバップでもなく、時にちょっと茫洋さの感じられることのある60年代以降でもなく、適度な緊張感のあるプレイをしているように思います。ゴードンが多彩なフレーズを吹き、パーキンス(p)のクリスプなソロも素晴らしい「Bonna Rue」、バラードの「Cry Me A River」や「Don't Worry About Me」あたりが強く印象に残ります。

【コメダ珈琲安曇野豊科店】

奥の方や、左側の列はいっぱいでした。

メニュー。

シロノワールの解説。「熱々デニッシュと冷々ソフトソフトクリームのうれしい出会い」とあります。

シロノワールは大きすぎるので、ミニにしました。

夜のコメダです。

道を挟んだ向かい側は西友で、買物もしました。