近くの書店で「岳泉会のよくばり温泉マウンテン」(バイ インターナショナル)という面白そうな本を見つけたので購入して読んでみました。岳泉会(がくせんかい)とは、イラストレーターやコック(料理人)、ソフトウェアエンジニアという職業の女性3人、男性1人で結成した小さな山岳会のことです。
表紙。頂上を目指すだけでなく、その周辺もあわせて広く山を楽しもうという趣旨で活動していて、僕の趣味にもあっているので、参考になる記述がたくさんありました。目次は、裏表紙側の腰巻にもあったので、下記にコピーして掲載します。
東京から公共交通機関を使って出かけ、長野県から秋田県まで広いカバーを範囲していて、今後の山行の参考になります。特に気になったところを記します。
北八ヶ岳方面には、たまに行きますが、「本沢温泉」には行ったことがなく、どの山というよりも温泉目指して出かけるのも良さそうです。
この章では、雪渓を上って白馬岳へ登頂したのは特別なことだったという著者の気持ちが強く伝わってきました。「結成5周年祝い」ということもありますが、文章や写真に高揚感や達成感が溢れています。
最も興味を惹かれた章は、尾瀬ヶ原について記したものです。この素晴らしい虹がかかる光景は、滅多にみられるものではないようですが、群馬県の尾瀬には是非一度足を運んでみたいと考えています。
尾瀬は水が豊富で、山小屋にはお風呂、しかも温泉があるようです。温泉が尾瀬にあるということは、初めて知りました。
この本では、実際に使用している山道具やウェアを写真付きで紹介しています。山へ行きだすと、いろいろほしくなりますが、買い方やどういうものを買えばよいかわからないことも多いです。特に東京在住の方には具体的に参考になります。
4人で山岳会を作って、山へ行き始めたという点も、これから登山や高原に行こうと考えている方には参考になります。文章だけでなく、写真、イラストを使い多彩な表現をしていて、手にとりやすい本です。