札幌は好きな街で、年に2~3回は訪れています。札幌では、ジャズ喫茶やレコード店巡りに加えて、ジャズ・クラブにも顔を出しますが、すすきのの「Slow Boat」で聴いた山田敏昭(p)さんの演奏がよく、ファンの一人になりました。来月は東京でライブが開催され、9月13日に御茶ノ水naru、14日に東京TUCに出演するので、聴きに行く予定です。今夜は10年ほど前に録音されたアルバムを。
山田敏昭 (TOSHIAKI YAMADA)
ROMPING GIRL (E9thRecords 2007年録音)
山田敏昭(p)さんは、札幌在住で、同地を中心として演奏活動を行っているので、全国的にはあまり知られていないかもしれません。昨年は、10年ぶりの新作アルバム「 Now's The Time」を出して、札幌や東京でレコード発売ツァーを行っています。「Now's The Time」については拙ブログで取り上げました。こちらがその記事へのリンクです。Now' The Time
メンバーは、山田敏昭(p)、赤坂実(b)、後藤新一(ds)。ベースとドラムスも札幌在住のミュージシャンで、山田さんとの共演も多い方たちです。後藤さんは、2016年に逝去されました。
曲目は、「All God's Chillum Got Rhythm」、「Sugar Ray」、「Bolivia」、「These Foolish Things」、「Romping Girl」、「Cherokee」、「Once In A While」、「The Real Blues」、「Milestones」の全9曲。作者名がないので間違っているかもしれませんが、「Romping Girl」(意訳すると「遊び戯れている女の子」)と「The Real Blues」は山田さんのオリジナルでしょうか。今度会った時に、訊いてみるつもりです。
2007年に出された山田敏昭(p)のファースト・アルバムです。バド・パウエル系列のバップピアノですが、厚めの和音を使っていて温かみが感じられます。「All God's Chillum Got Rhythm」や「Milestones」では、リズミカルで力強い演奏を行っています。一方、「These Foolish Things」や「Once In A While」といったミディアム~スローの曲では、豊かな抒情と寂しさを醸し出していて、惹きつけられます。札幌のライブでも演奏していた「Bolivia」を聴いていたら、すすきのへ行きたくなってきました。
【山田敏昭(p)東京ライブスケジュール】
9月13日(木) 御茶ノ水naru
出演:山田敏昭(p)、粟谷巧(b)、竹村一哲(ds)。
御茶ノ水naruホームページ:jazz-naru.com
9月14日(金) 東京TUC
出演:山田敏昭(p)、粟谷巧(b)、竹村一哲(ds)、レイモンド・マクモーリン(ts)。
東京TUCホームページ:tokyotuc
今回のメンバーの粟谷巧(b)、竹村一哲(ds)は、渡辺貞夫グループで演奏するなど活躍中。