安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ズート・シムズ ZOOT

2018-08-12 20:07:56 | テナー・サックス

久しぶりに岐阜県に足を延ばしました。中津川から多治見に行き、ランチは喫茶店「ガーシュウィン」で食べました。ネットで数年前に知ったお店で、寄ろうと思いながらそのままになっていたものです。ジャズ喫茶ではありませんが、ジャズ・ヴォーカルがBGM的に小音量で流れていて、良い雰囲気でした。店名「ガ―シュウィン」からジョージ・ガ―シュウィン作曲「The Man I Love」を聴いてみました。

ZOOT SIMS (ズート・シムズ)
ZOOT (Argo 1956年録音)

   

ガーシュインの作曲がらみで、ズート・シムズ(ts)のアルバムを取り上げました。ガーシュインの作品は、スタンダードになっているものが多いのですが、中でも「The Man I Love」は代表的な一曲です。ズートには「Zoot Sims and The Gershwin Brothers」(Pablo)というアルバムがあり、タイトルに「Gershwin」の記載があるのでどちらか迷ったのですが、今回は「ZOOT」で。

メンバーは、ズート・シムズ(ts,as)、ジョン・ウィリアムス(p)、ノビー・トッタ―(b)、ガス・ジョンソン(ds)。ズート以外は、地味な名前が並んでいますが、それぞれ実力者で、ジョン・ウィリアムスは、スタン・ゲッツとも共演し、ガス・ジョンソンは、カウント・ベイシー楽団からエラ・フィッツジェラルドの伴奏までと間口の広いドラマーです。

曲は、 アール・ウォーレン作「920 Special」、ジョージ・ガ―シュイン作「The Man I Love 」、ズート・シムズ作「55th and State」、リチャード・ロジャース作「Blue Room」、ガス・ジョンソン作「Gus's Blues 」、サミー・フェイン作「That Old Feeling」、オスカー・ペティフォード作「Bohemia After Dark」、ディジー・ガレスピー作「Woody'n You」の8曲。ジャズ・オリジナルとスタンダートと自作がバランスよく並んでいます。

理想的な編成で、ズート・シムズ(ts,as)の好調なサックスが聴ける、学生時代からの愛聴盤です、ジョン・ウィリアムス(p)やノビー・トッタ―(b)は、余分な音を弾かずにサポートし、ガス・ジョンソンは堅実なプレイでズートを盛り立てています。ズートは、「920 Special」や「That Old Feeling」で、体を揺らすようなスインガーぶりを発揮し、「The Man I Love」ではトーンを巧にコントロールして感情の籠もったバラードを演奏しています。アルト・サックスによる「Bohemia After Dark」が聴けることも、本アルバムの価値を高めています。

【ガーシュウィン】

住所:岐阜県多治見市小名田町2-21
電話:0572-74-5551
ホームページ:喫茶 ガーシュウィン (食べログのページです)

こちらのママさんは、元ヴォーカリストで、名古屋市のジャズクラブに出演していたこともあるそうです。そんなお話もちょっとしました。

外観。車は数台停められます。

入口

店内1。カウンター席に腰かけました。

店内2 奥にアップライトピアノがあります。

BOSEのスピーカー

昼食にスープセットをいただきました。かぼちゃのスープが美味しかった。

食後の珈琲。