安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

田窪寛之 WALTZ FOR DEBBY A TRIBUTE TO BILL EVANS

2019-01-17 20:08:47 | ピアノ・トリオ

久しぶりに長野駅前の二線路通りのスターバックスコーヒーに寄ったら、新作のケーキがあって、店員さんに勧められたので、 思わず注文してしまいました。クリスマス、新春、バレンタインとお菓子も季節のイベントに合わせたものが販売されていますが、この新作のチョコレートケーキはしっかりとした味わいのものでした。待望の新作が出たので購入したアルバム。

田窪寛之 (Hiroyuki Takubo)
WALTZ FOR DEBBY A TRIBUTE TO BILL EVANSKUSU RECORDS 2018年録音)

   

ピアニストの田窪寛之の新作が出たので、早速購入して聴いてみました。これが2作目のリーダーアルバムですが、最初のものは、田窪さんのオリジナルを中心とした収録曲でしたが、今回は、ビル・エヴァンスに捧げるものになっていて、エヴァンスが弾いた曲に挑戦しています。

メンバーは、田窪寛之(p)、安田幸司(b)、長谷川ガク(ds)。田窪さんのピアノを初めて聴いたのは、2016年8月に東京TUCで行われた、エリック・アレキサンダー&ヴィンセント・ハーリングのライブの時で、よくスイングしているという印象を持ちましたが、2018年2月に神田のLydianで、このCDと同じメンバーによるライブを聴き、彼のルーツはビル・エヴァンスにあることを知り驚いたのですが、その際の演奏が印象に残るものだったので、今回のCDを発売と同時に購入しました。

曲目は、1曲を除き、ビル・エヴァンスが弾いたものです。「How My Heart Sings」、「Elsa」、「Waltz for Debby」、「Gloria's Step」、「Turn out the Stars」、「Time Remembered」、「One for Helen」、「Very Early」、「My Bells」に、田窪寛之作曲の「Radiance」の10曲。「Radiance」は、「輝き」という意味で、エヴァンスの演奏に抱くイメージをメロディにしたものだそうです。

ビル・エヴァンスの弾いた曲そのものを楽しめ、加えて田窪寛之トリオのビバッシュなアプローチに新鮮なところがあるので、購入以来よく聴いています。「How My Heart Sings」では途中からテンポアップして、アグレッシヴなプレイを行い、「Waltz for Debby」でも切れ味のよい田窪寛之(p)のプレイが光ります。また、スコット・ラファロ作の「Gloria's Step」は、見違えるような力強い曲調になっているなど、随所にトリオの個性も出ています。「Elsa」における安田幸司(b)、「One for Helen」における長谷川ガク(ds)のプレイも聴き物です。

   

ライナーノートの裏面には、トリオの3人が揃った写真が掲載されています。

【スターバックスのチョコレートケーキ】

   

ショーウインドー。レジの横にあるので、つい目がいってしまいます。以下、スマホによる撮影です。

   

珈琲とケーキ。

   

角度を変えて。