本日は、札幌のホテル「エクセルホテル東急」で、この記事をアップしています。地下鉄中島公園駅の近くにあり、札幌駅やすすきの、大通りといった繁華街までは、残念ながら距離があります。けれども、部屋が広めで、ゆっくりできるのは良い点です。先週、安曇野で出発日の前日ゆっくりとレコードを聴いたので、その感想をアップします。
BENNIE GREEN (ベニー・グリーン)
SOUL STIRRIN' (BLUE NOTE 1958年録音)
トロンボーンのベニー・グリーン(1923~77年)は、1940年代後半から50年代にかけて、チャーリー・ヴェンチェラのグループや、アール・ハインズのグループで演奏した後、自己のグループやフリーで活躍しました。バップの基礎にスイング的なところが入っている中庸をいくミュージシャンで好みです。
メンバーは、ベニー・グリーン(tb)、ジーン・アモンズ(ts)、ビリー・ルート(ts)、ソニー・クラーク(p)、アイク・アイザックス(b)、エルヴィン・ジョーンズ(ds)、バブス・ゴンザレス(vo,1曲だけ)。ゴンザレスのバップ・ヴォーカルも入り、よりバップに近い線を狙った人選かもしれませんが、不思議な顔ぶれです。グリーンのおおらかなトロンボーンに、豪快なアモンズのテナーは、いい組み合わせです。
曲は、1曲を除きジャズ・オリジナルです。バブス・ゴンザレス作「Soul Stirrin'」と「Lullaby of The Doomed」、ベニー・グリーン作「We Wanna Cook」と「「B. G. Manbo」、ガレスピー楽団のバリトン奏者だったビル・グラハム作「Black Pearl」、唯一のスタンダード曲「That's All」の6曲。「Soul Stirrin'」ではゴンザレスとグリーンの、「We Wanna Cook」ではグリーンのバップ・ヴォーカルが入ります。
ベニー・グリーン(tb)とジーン・アモンズ(ts)の音色に酔える味わい深いアルバム。二人はテンポの遅い「That's All」や「Lullaby of The Doomed」で、多彩な表現をとっています。エキサイティングでグルーヴィーな「We Wanna Cook」では、アモンズが「Cheek to Cheek」を引用するなど、ユーモアもあるプレイを行って貫禄をみせ、「B.G.Manbo」や「Black Pearl」では、ソニー・クラーク(p)、ビリー・ルート(ts)も好調で、メンバー全員が好演をしています。
【安曇野市自宅で聴きました】
【札幌エクセルホテル東急の部屋】
エントランス
ツインのシングルユース
テレビは大きめでした。
窓からの札幌市街地