カール・シューリヒト(1880~1967年)は、通信販売のコンサートホールソサエティのレコードで知った指揮者で、ヨハン・シュトラウスやシューマン、モーツァルト、ブラームスなどを演奏したアルバムは愛聴盤です。近年、SACD化されたので、それを聴くことが多いです。
また、パリ音楽院管との「ベートーヴェン交響曲全集」、ウィーンフィルとの「ブルックナー交響曲第3番、8番、9番」がSACD化されタワーレコードから最近発売されたので購入しました。以下は、このごろ聴いているシューリヒト指揮のアルバムです。なお、本も読んだので写真などを掲載します。
(コンサートホール音源)
【ヨハン・シュトラウス名演集 ウィーン国立歌劇場管弦楽団】
「ウィーンの森の物語」、「南国のバラ」など、躍動感が半端ではなく管弦楽も美しい。この録音に居合わせた日本人指揮者の岩城宏之さんが、「神だ!神だ!」とつぶやいていたと、プロデューサーが記しています。
【ブルックナー:交響曲第7番 ハーグ・フィルハーモニー管弦楽団】
録音の前夜、シューリヒトは金管楽器セクションだけのリハーサルを行ったと、本に書いてありました。コンサートホールへの録音は、様々な管弦楽団を使って行われていますが、用意周到に準備をして録音に臨んだことがわかります。
【シューマン:交響曲第3番 シュトゥットガルト南ドイツ放送交響楽団】
清々しい演奏。シューマンの交響曲第3番については、シューリヒトが手を入れて響きを整えているようです。
(EMI音源など)
【ベートーヴェン:交響曲全集 パリ音楽院管弦楽団】
第9番を除きモノラル録音であるのが少し残念なところですが、6番、8番など記憶に残ります。今回聴いたら、第9番の演奏がすっきりとして美しくて感銘を受けました。、
【ブルックナー 交響曲第3番、8番、9番 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団】
ウィーン・フィルとは、アメリカ演奏旅行の指揮者として同行するなど良好な関係を持ちましたが、このブルックナーの8番、9番は、世評の高いものです。
【ベートーヴェン:交響曲第3番 フランス国立放送管弦楽団】
ライブ盤ですが音質はよいです。生き生きとして、颯爽たる演奏のように思えます。
(最近聴いているSACDやCD)
クラシックを中心に積み上げてあるCDです。前面にあるのがSACDです。ジャズは、マイルスとエヴァンス、ウェスのものくらいしか持っていません。クラシック中心にSACDは、まだ増えていくと思います。
【ミシェル・シェヴィ著「大指揮者カール・シューリヒト 生涯と芸術」】
表紙
ウィーン・フィルからは名誉楽団員の称号をもらっています。
シカゴ交響楽団とボストン交響楽団に客演しています。
作曲家のゾルタン・コダーイの訪問を受けているところ。シューリヒトは、現代音楽の演奏に力を入れていました。
ヨハン・シュトラウスのワルツも録音ばかりでなく、ライブでも演奏していたことがわかります。
ベルリンフィルにも客演し、録音も残っています。
ブルックナーの交響曲は、シューリヒトの主要レパートリーです。