上田駅にあった蕎麦屋さんが閉店して、ずっと寂しかったのですが、この5月2日に「そば前 ちくまがわ」というお店がオープンしたので入りました。二八の蕎麦やお料理がオーソドックスです。オーソドックな演奏を。
SONNY CLARK (ソニー・クラーク)
SONNY CLARK QUINTET ( BLUE NOTE 1957年、1958年録音)
SONNY CLARK QUINTET ( BLUE NOTE 1957年、1958年録音)
ソニー・クラーク(p, 1931~1963年)は、日本では人気のあるピアニストですが、アメリカ本国では知られていなかったためか、このアルバムは『1592』というレコード番号まで用意されながら、発売されなかったものです。日本の東芝EMIの手によって、1976年に初めて発売されています。
2つのセッションを収録していて、曲目の1と2は、1958年1月15日録音で、メンバーは、クラーク(p)、アート・ファーマー(tp)、ジャッキー・マクリーン(as)、ポール・チェンバース(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)。クール・ストラッティン(BN 1588)と同じセッションからです。曲目の3~5は、1957年12月8日録音で、クラーク(p)、クリフォード・ジョーダン(ts)、ケニー・バレル(g)、チェンバース(b)、ピート・ラロッカ(ds)。
曲目は次のとおり。
1 Royal Flush (Sonny Clark)
2 Lover (Lorenz Hart, Richard Rodgers)
3 Minor Meeting (Sonny Clark)
4 Eastern Incident (Sonny Clark)
5 Little Sonny (Sonny Clark)
1 Royal Flush (Sonny Clark)
2 Lover (Lorenz Hart, Richard Rodgers)
3 Minor Meeting (Sonny Clark)
4 Eastern Incident (Sonny Clark)
5 Little Sonny (Sonny Clark)
ソニー・クラークの自作曲が4曲で、スタンダード曲は「Lover」の1曲だけです。「Lover」は、フィリー・ジョー・ジョーンズのドラムスをフューチャーしているように聞こえます。
マイク・モラスキー著「ピアノトリオ」(岩波新書)は、画期的で面白い本ですが、ソニー・クラークは登場しません。あまりにもオーソドックスで、特徴が朧気なせいでしょうか。しかし、やや重めのタッチでファンキーフレーズも繰り出している演奏は大好きで、このアルバムは愛聴盤です。極めつけは、ブルージーで哀調を帯びたソニー・クラーク作曲の「Minor Meeting」で、ケニー・バレル(g)が目の覚めるようなソロをとり、クリフ・ジョーダン(ts)のソロも魅力的。「Little Sonny」も、クラーク(p)によるソロが躍動的で、スリルも感じて、心躍ります。
日本盤(東芝EMIの特典盤)ジャケット裏面に記載されたナンバー。
(参考)本作から「Minor Meeting」が聴けます。
(安曇野市宅で聴いているところ)
飾ってあるレコードは、右からソニー・クラーク参加のハワード・ラムゼイ「Howard Rumsey's Lighthouse All-Stars 」(Contemporary オリジナル盤)、本作「Sonny Clark Quintet」(Blue Note 東芝盤)、「Sonny Clark Trio」(Blue Note United Artists盤)。
【そば前 ちくまがわ】
住所:長野県上田市天神1丁目1887-17 JR東日本北陸新幹線 上田駅構内
電話:0268-71-0029
ホームページ:そば前 ちくまがわ | ブランド | 王滝グループ (ohtaki-gp.jp)
上田駅
お店の外観
朝7時から10時までは、朝蕎麦として冷凍蕎麦を使用。11時~22時は、二八の生そばを提供しています。
カウンター席に着席
オープンしたばかりなので、お祝いのお花が飾ってありました。お客様の回転は早いです。近くに座った人は、新幹線の発車20分前に入り、10分前に出て行きました。早過ぎです(笑)。
メニュー。天せいろそばを注文。
天せいろそば。
蕎麦。麺は、自社で製粉製麺したものだそうです。王滝ブループのお店なので、多分、蕎麦は、小木曾製粉所と同じものだと思います。
冷たくて、キュッと締まっていて、結構美味しい。
そばつゆ。辛すぎないのが良かった。
天ぷら。具は、海老、イカ、茄子、サツマイモ、シシトウなど。
天つゆでいただきました。揚げたてでした。
そば湯
サラサラ系よりで、僕の好みです。そばつゆを加えていただきました。営業時間が長く、使い勝手の良いお店なので、たまにお世話になると思います。
雑誌では見ることあっても、多分、
ほかのところで見るのは初めてだと
思いました。
B面のぽろぽろ行くクラークの
アドリブも彼らしいし、
ビバップ満載。
本国アメリカのブルーノートが
発売しなかったのは不思議です。
未発表で日本での発売しか今のところ
なさそうなので、76年日本発売ですが、
ある所にはあるのですね。
音源は配信で聴きました。
2つのセッションをおさめたものですが、
B面はケニー・バレル続きで
よかったです。
ソニー・クラーク集めてる方には、
コレクター・アイテムかもしれませんね。
引き続きのコメントありがとうございます。ブルーノートレーベルで、レコード番号が設定されながら、リリースしなかった理由を知りたいですが、まあ、既にかないません。
特に後半の3曲は良いです。それに比べ、前半のクール・ストラッティンの残り曲は、今一つだと思います。それが、発売されなかった理由の一つにも思えます,
ブルーノートレーベルらしい贅沢だと思いますが。
麻薬で亡くなってしまったクラークの貴重な記録なので、レコードはともかく、CDは、いつまでもカタログにほしいものです。