安曇野市の北にある松川村(長野県北安曇郡)に、ジャズ喫茶「M-gate」が開店したというので行ってきました。店主は、前から面識のある方なのですが、本格的オーディオ装置でレコードを聴かせるジャズ喫茶をオープンするとは、本当に驚きました。仕事をリタイアされてからのスタートですが、そのエネルギーに脱帽です。入店していた時に、キース・ジャレット「スタンダース・ライブ」がかかりましたが、拙ブログでは既にとりあげたので、「スタンダーズVol.1」を聴いてみます。
KEITH JARRETT (キース・ジャレット)
STANDARDS, VOL.1 (ECM 1983年録音)
「M-gate」では、大きめな音量を出していましたが、うるさくはなく、まじりけのない自然な音のような気がしました。キースのピアノやデジョネットのシンバルの音が、高い天井の空間に放出され、きれいでした。ベースの音は、ゲイリー・ピーコックということもあってか、ずしんとくる音ではなくて、やや軽めでした。
ジャレットは、ソロやテナー・サックスを加えたバンドで活動をした後に、1983年1月のこの録音から、ピアノ・トリオで演奏するようになります。僕は、テナー入りの作品があまり面白くなかったので、トリオというフォーマットで、スタンダード曲を素材にとりあげたというのは、嬉しい変身ぶりでした。
キース・ジャレット(p)、ゲイリー・ピーコック(b)、ジャック・デジョネット(ds)という最高のメンバー。「Meaning of The Blues」、「All The Things You Are」、「It Never Entered My Mind」、「The Masquerade is Over」、「God Bless The Child」の5曲。それぞれの演奏時間は、5分~15分と長めですが、どこかしらに聴きどころをもっています。
一番の聴きものは「All The Things You Are」で、早いテンポによるアドリブが素晴らしく、跳躍しない連続したフレーズによる変幻自材の展開がかっこいいです。そこにからむデジョネットのドラムスがしなやかで力強い。抒情的な「It Never Entered My Mind」は、単音によるテーマ処理が印象的。「God Bless The Child」はゴスペル調で、リズムが強調されています。この編曲は現代的であるものの、ピアノ・プレイが細切れになっていることもあり、好みが分かれると思います。
ホームページのジャズ喫茶にM-gateを掲載しました。時間があればご覧ください。モダンジャズやヴォーカルを聴こう ジャズ喫茶 M-gate
【M-gate店内】
住所:長野県北安曇郡松川村 電話:0261-62-2384
いつも楽しく拝見しております。
今回の記事、「M-gate」・・・・・嬉しいですね。
こんな良いお店がお近くにできたんですね。
エベレストは稲毛の「キャンディ」さんで聴いたことがありますが、新しいJBLを感じさせる音でした。
長野は、時々出かけますので一度是非伺い聴いてみたいお店ですね。ご紹介ありがとうございます。
暑い日が続きます。お体ご自愛ください。
HPの「M-gate」拝見しました。
こういう空間はいいですね。老舗では味わえない雰囲気を感じます。
それにしてもすごいですね。
キース・ジャレットのカルテット編成とかソロ作品は僕もあまり惹かれず、このトリオでのジャズ・テイストは嬉しかったです。アナログ末期の作品で、僕はまだ高価だった頃CDで入手しました。ピーコックのベースがよかったですね。
「God Bless The Child」は原メロがあまり登場しない長い演奏ですが、結構好みです。
まるごと新築一軒が、ジャズ喫茶というのは、最近ではなかなかないと思います。家の近くでありがたいです。
キース・ジャレットのトリオ作品は、おおむね歓迎されたという記憶があります。スタンダーズ・ライブの「The Way You Look Tonight」を、このジャズ喫茶M-gateで聴いて、別のトリオ作品も聴きたくなりました。
多分オーディオの好きな方にとっては、話題になるような機器がそろっているのだと思います。天井も高く開放感があって快適です。自宅近くでありがたく、本の一冊も持ってお休みの日には出かけることになりそうです。
場所は、安曇野市の北になります。信州を訪れる機会があれば是非よってみてください。
今日の夕方、長野朝日放送のニュースの中でしっかり紹介されていました.
今度行って見ようと思います.
今日の夕方のニュースは見ていませんが、それはPRになってよかったです。ぜひ、一度訊ねてみてください。シフォンケーキ美味しかったです。