先週の火曜日に長野県の南部に出張で行ってきました。長野市から高速道をひたすら走り続け、中央自動車道駒ケ岳サービスエリア（下り線）で休憩と昼食。このサービスエリアは、中央アルプスと南アルプスが見えて景色がよいので、こちらまでくると必ず休憩に使います。お昼には駒ヶ根市名物のソースかつ丼を美味しくいただきましたが、かなりのボリュームでした。大きな音で聴きたい一枚。
HERBIE HANCOCK （ハービー・ハンコック）
TAKIN' OFF （BLUE NOTE 1962年録音）
ハービー・ハンコックの初リーダー作、そして「ウォーター・メロンマン」が収録されていることで知られている有名アルバムです。いまさらですが、こういう調子のいい曲はドライブに似合いますね。日本盤LP、USAの音符盤LP、そしてCDと、よく整理できていないためと、用途の違いによって三種類集まりました。
メンバーが僕にとってはたいへん嬉しく、フレディ・ハバード（tp）、デクスター・ゴードン（ts）、ハービー・ハンコック（p）、ブッチ・ウォーレン（b）、ビリー・ヒギンズ（ds）で、新進のメンバーに加えて、ベテランのデクスター・ゴードンが起用されています。
初リーダー作ということで、ハービーは全曲を作曲しています。「Watermelon Man」（ウォーターメロン・マン）、「Three Bags Full」、「Empty Pockets」、「The Maze」、「Driftin'」、「Alone and I」の6曲。1962年という、ハービーが、マイルズバンドに入る前に作られたもので、ハード・バップ～ファンキー色がそれぞれ出ている曲です。ハンコックのタッチは刺激的で、「Driftin'」に登場するサウンドなどは新鮮です。
「Watermelon Man」は、調子のよいリズム・パターンに被さるホーンのゴスペルタッチのメロディがかっこよく、ハバードが同音を繰り返してソロをとり、ゴードンもうねるような快調なソロをとります。「The Maze」や「Driftin'」もそれぞれ親しみのある曲ですが、バラード「Alone and I」は、ハンコックが静かなムードを設定し、ゴードンの密かで美しい吹奏、ハンコック、ハバードと寂しさが滲んでくるような素晴らしい演奏です。全体としては、楽しいファンキーアルバムです。
【駒ケ岳サービスエリア（下り線）】
中央道の駒ヶ根ICと松川ICの間にある、サービスエリアです。山岳景色が見られ、暖かくなれば駐車場内に植えられた花木も咲いて綺麗です。今年は春が少し遅いようです。
駐車場の光景
望遠で撮ってみた中央アルプス。食堂のおばさんに
聞いてみたら、一番高い峰が「南駒ケ岳」だそうです。
ヴォリュームたっぷりのソースかつ丼（1,050円）
ファンキー・ハンコックの代表的な曲ですね。のちのちのクールなものもよいですが、メロンマンの曲想はいかしてます。
ハンコックは、コピーされることが非常に多いピアニストですね。プレイもさることながら、いい曲を書いています。
明治亭、いな垣は有名ですね。他に僕がよるのは、駒ヶ根市の「玉龍飯店」、伊那市の「青い塔」です。出張、プライベートとも、南信へ行くと、昼食はだいたいソースカツ丼です。カロリーかなりありそうなのですが（笑）
ハンコックの原点ともいうべきアルバムですが、曲作り、プレイといい、将来の飛躍を感じさせます。今だからそういえるかもしれませんが。
ソースかつ丼は、B級グルメとして、駒ヶ根市や伊那市近辺では売り出しています。お店にもよりますが、お肉が厚くて大きいので、持ち帰り用の容器持参で食べに行く人もいるようです。僕も普段は、卵かつ丼です（笑）
Herbie は素敵ですよね、聴けば聴くほどスゴイと思ってしまいます．
さてソースかつ丼と言えば、駒ヶ根IC降りてすぐの "明治亭" が有名ですよね．
"茶そば いな垣" というお店のものも、地元ではかなり評判がいいようです．
ソースかつ丼は、ソースの甘さが決め手じゃないかと思っています．
ハンコックは、ミケランジェロ・アントニオーニ監督の映画「欲望」で音楽を担当しておりましたが、その不条理な内容に相応しい曲に圧倒されました。この映画音楽にしてもワラメロンマンにしてもフュージョンを先駆けているのは驚きです。
北海道生まれの私は、かつ丼は卵とじに限ります。明日の朝食はメロンパン、ランチは・・・たまにソースかつ丼を食べてみましょうか。
仰るように、デックスが入っているのには僕も驚いたのですが、しっくりと溶け込んでいますね。ベース、ドラムスの人選も含め、このアルバムのメンバーは僕の好みのミュージシャンばかりです。
yuki7207さんのブログ拝見させていただきました。ジャズアルバム関連の記事に同感するところが多いです。たまにお邪魔します。引き続きよろしくお願いします。
このメンバーにハンコックのオリジナル曲でデックスはどうかと思いましたが、これがなかなか味わい深いテナーを聴かせてくれるのはデックスの器の大きさでしょうか。
もちろん、ハバードのラッパもハンコックの瑞々しいピアノも聴きものですね。
刺激され、今夜あたりターンテーブルにと考えています。
鍵盤押さえるハンコックの写真もメガネが60年代で、気に入っています。