ディーラーでスタッドレスタイヤに交換したあと、「むさしの森珈琲長野若里店」に寄りました。温かい店内では、モンブランパフェなど秋のスイーツが販売されていました。静かな晩秋に似合いそうな作品。
LEM WINCHSTER (レム・ウィンチェスター)
PERFORM A TRIBUTE TO CLIFFORD BROWN (CADET 1958年録音)
レム・ウィンチェスター(vib, 1928~1961年)は、評論家のレナード・フェザーに認められ、1958年のニューポートジャズフェスに出演、ダウンビート誌の批評家投票で新人賞も獲得。しかし、1961年1月13日に、自分自身で行ったロシアンルーレットで死亡。本作は、初リーダー作でクリフォード・ブラウンに捧げたもの。
メンバーは、レム・ウィンチェスター(vib)、ラムゼイ・ルイス(p)、エルディー・ヤング(b)、レッド・ホルト(ds)。ウィンチェスターは、この録音時は、本職は警察官で、その合間に演奏活動を行っていました。ラムゼイ・ルイス・トリオが付き合っていて、アーゴ・カデットらしい人選。
曲目は、次のとおり。
1 Joy Spring (Clifford Brown)
2 Where It is (Lem Winchester)
3 Sandu (Clifford Brown)
4 Once in a While (Michael Edwards, Bud Green)
5 Jordu (Duke Jordan)
6 It Could Happen to You (Johnny Burke, James Van Heusen)
7 Easy to Love (Cole Porter)
8 A Message from Boysie (Rover Lowery)
クリフォード・ブラウン(tp)作の2曲やデューク・ジョーダンの「Jordu」などジャズオリジナルが5曲、アート・ブレイキーのアルバム「A Night at Birdland」(Blue Note)で、ブラウンがフューチャーされた「Once in a While」などスタンダードが3曲。
レム・ウィンチェスター(vib)が、クリフォード・ブラウン(tp)の不慮の事故による死(1956年6月)を悼んで、録音したアルバム。二人は、高校時代にバンドで一緒に吹いていた(ウィンチェスターは、テナーなど)仲で、親友だったそうです。ミルト・ジャクソンの影響を受けたウィンチェスターが、「Joy Spring」や「Sandu」、「Jordu」といった有名曲で、スイングしつつ、まさに気持ちを込めた演奏を行っているように感じます。ラムゼイ・ルイス以下リズム陣は強力で、特にエルディー・ヤング(b)は轟音です。
(参考)本作から「Joy Spring」が聴けます。
Lem Winchester with Ramsey Lewis Trio - Joy Spring - YouTube
【むさしの森珈琲 長野若里店】
住所:長野県長野市若里6丁目1-1
電話:026-229-7151
ホームページ:むさしの森珈琲 | すかいらーくグループ (skylark.co.jp)
入口。
モンブランパフェと、アメリカン珈琲を注文。
絞りたて モンブランパフェ。『イタリア栗のマロンクリームとたっぷりのホイップクリーム、バニラアイス、濃厚チョコアイスと爽やかな酸味のフランボワーズソースが絶妙のバランス』のパフェだそうです。
「ジャズ批評」で読んでこの映画のことは知っていました。ロイ・ハーグローブの映画は良さそうなので、観れたらと思いましたが、上映館が長野にはなく、諦めていました。
札幌は素晴らしいですね。それだけ、ジャズ、映画ファンがいるということでしょう。ススキノの新しいビルだと思いますが、宿泊ホテルが東急レイホテルなので、ほとんど隣です。時間が許せば、観に行きたいと考えています。
ロシアンルーレットですが、レム・ウィンチェスターの場合は、ほとんど自殺に等しいですね。いくらなんでもという気がします。有望な才能だっただけに、残念です。
ラムゼイ・ルイスというとジャズロックだのフュージョンだのと敬遠されますが、このレム・ウィンチェスター盤のルイスは素晴らしいですね。
クリフォード・ブラウンといえば、クリフォードやマイルス、ハバードに続くニュー・ウェイヴと呼ばれたロイ・ハーグローヴの映画「ロイ・ハーグローヴ 人生最期の音楽の旅」を観ました。いい内容でした。先月30日にオープンした「TOHOシネマズ すすきの」で上映しています。8日以降の上映スケジュールは、6日(水)に変更されますので、分かり次第お知らせします。上映館はここ札幌と東京2館、大阪1館のTOHOシネマズだけです。
レム・ウィンチェスターの活動期間は短かったですね。このアルバムのジャケットが、真ん中にトランペット(クリフォード・ブラウンという意味だと思いますが)を置いてあり、追悼作であることを象徴しているのですが、演奏の方は、それぞれ楽しめるものだと思っています。
アーゴ・カデットは好きなレーベルなのですが、mobuさんがお書きのように録音も含めて、玉石混淆ですね。でも、このような追悼作を出す姿勢は評価できます。
コメントありがとうございます。
ステレオ初期の録音パターンらしく
ピアノとドラムスが左、ヴァイブとベース
が右という定位。
センターぬきの中抜けパターンですね。
ある意味面白い。
ウインチェスターのヴァイブが
埋もれずに、ベースの前を行くような
感じの録音でベースも弾力のある音
してますね。
ルイスのピアノはMJQのルイスでは
ありませんが、リーダーに合わせる感じ
のセンテンスがなかなかです。
ラムゼイ・ルイスはホントはピアノ
旨いんだぜという感じの演奏。
タイミングがいいですね。
ブラウンの「ジョイ・スプリング」、
イン・コンサートでも吹かれた
「ジョー・ドゥ」曲目は私なども
普通におなじみだったりしますが、
ウインチェスターの経歴が、警官で
ロシアン・ルーレットというアメリカの
銃社会の暗部を見た気がしました。
音源が残っていてよかったです。
配信で聴きました。
ありがとうございました。