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安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

穆年 (石川県金沢市)

2016-01-15 17:44:17 | ジャズ喫茶

先月、金沢に泊まった際、ジャズ喫茶ではあるけれど、ジャズバーという色彩の強い、穆年(ぼくねん)というお店に行きました。12月の夕方だったので、暗かったのですが、道に出ている看板がわかりやすくてすぐにお店が見つかりました。穆年のマスターとピアニストの山中千尋さんの対談(ジャズ喫茶極道烈伝)が、Jazz Perspective Vol.10(June 2015)に掲載されていて、それで訪れてみました。1992年から営業されているということなので、ちょうど今年で25年を迎えるお店です。

   

看板はわかりやすい。

    

   

尾山町Zigという施設のなかにお店があります。門構えがあって面白い。  

   

門を入って、右手に行けば、この扉があります。

   

入り口を入ったところにある大きなテーブル。そこを過ぎるとカウンターがあります。

   

大きなカウンターと奥にはテーブル席も見え、横に長く広い空間です。

   

カウンターの後ろには、大きなスピーカーが備え付けてあります。お店の中が暗くて、うまく撮影できなかったので、調節してあります。スピーカーは、JBL4350B改+JBL UT-045Beだそうです。なお、オーディオの装置については、穆年のホームページに詳しく使用している機器が掲載されているので、そちらをご覧ください。すごい機器ばかりです。

   

カウンターの後ろのテーブル席とレコード。奥の方にもレコードやCDの置き場があります。

   

ギネスビールを頼みました。シチュエーションのせいでしょうか、ことさら美味しく感じました。

   

コースターが凝っています。

お店の雰囲気は、お酒とジャズを楽しむ、ジャズバーというもので、照明も暗めです。ゆとりのある音のように感じるのは、あの大きなスピーカーを見たせいかもしれません。ことに、お酒の好きなジャズファンやオーディオのファンの方にはおすすめのお店です。土・日・祝は、12時から通しの営業になるので、遠くから行く人も訪れやすいですね。

【穆年】

住所:石川県金沢市尾山町6-22 尾山町Zig 1F
電話:076-263-4658
営業:火~金 12:00~14:00 (ランチ・タイム)
         月~金 17:00~20:00
        土・日・祝日  12:00~20:00
        Bar Time        20:00~00:00 (バータイムは、別途チャージが必要)
定休日:第一日曜日と祝日の月曜日
お店のホームページ:ebokunen.com


カーリン・アリソン FROM PARIS TO RIO

2016-01-13 21:55:01 | ヴォーカル(E~K)

甲府市の山梨県立美術館で開催されている「花の画家 ルドゥーテのバラ」展に行ってきました。この美術館は、安曇野市の自宅から車で80分くらいで着くので、面白い企画展があると出かけて行きます。今回の企画展は素晴らしくて、マリー・アントワネットとナポレオン皇妃ジョセフィーヌに仕えたルドゥーテの精緻な絵に圧倒されました。薔薇そのものの愛好家も多いせいでしょうか、見学者が多くて驚きました。フランスの曲も収録されている作品。

KARRIN ALLYSON (カーリン・アリソン)
FROM PARIS TO RIO (Concord 1999年録音)

   

カーリン・アリソン(vo)は、ジョン・コルトレーンの「バラッド」中の曲を取り上げたり、ウェイン・ショーターの「Footprints」をはじめ器楽曲を取り上げるなど、卓越した技量の持ち主として知られています。そういう彼女のアルバムの中では、フレンチポップスやボサノヴァを取り上げたこの作品はポップス寄りで若干異色ですが、親しみやすく寛いで聴ける、上質なものになっています。

メンバーは、カーリン・アリソン(vo,p)、ギル・ゴールドスタイン(accordion,p)、ポール・スミス(p,synthesizer)、Danny Embrey(g)、Rod Fleeman(b)、Todd Strait(ds)、Doug Auwarter(surdo,ds)、Kim Park(as,fl)、ストリングスも加わります。曲によって伴奏の編成が変わりますが、ゴールドスタインの弾くアコーディオンは、パリの街の空気が感じられるようで、効果的です。

曲は、「Sous Le Ciel De Paris」(Under Paris Skies、パリの空の下)、「Samba Saravah」、「Te Amo」(I Love You)、「O Pato」、「Ne Me Quitte Pas」(If You Go Away、行かないで)、「Plasir d' Amour」(The Pleasure Of Love)、「O Barquinho」、「Coracao Vagabundo」、「Parisian Thoroughfare」、「Des Histoires」、「Inutil Paisagem」、「Catavento e Giraso」、「Aria」(From Bachanas Brasileiras No.5)、「Belo Horizonte」、「That Day」の14トラック、15曲。シャンソンやポップス、ボサノヴァの有名曲に加え、スキャットで歌われるバド・パウエル作「Parisian Thoroughfare」、前奏といった扱いですが、ヴィロ・ロボス作のブラジル風バッハから「Aria」といった凝った選曲もあります。

懐かしい曲が、爽やかな歌とアコーディオンの音色で聴けます。ジャズヴォーカルファンばかりでなく、ポピュラー系が好きな方にもよさそうなアルバム。「パリの空の下」や「Samba Saravah」では、編曲、歌がお洒落でソフトな仕上がり。スローテンポの「行かないで」や「Plasir d' Amour」では、抒情を帯びてしっとりと歌い、アリソン(vo)の幅の広さが伺えます。一転、スキャットを披露する「Parisian Thoroughfare」は、ジャズ寄りで技巧的です。ギル・ゴールドスタイン(アコーディオン)やDanny Embrey(g)のソロ、そしてストリングスが時々入り、色彩感を豊かにしています。

【カーリン・アリソン・ホームページ】

Karrin Allyson com.

現在の公演予定などを見ると、ニューヨークのトップヴォーカリストとして活躍している様子がわかります。

【山梨県立美術館 ルドゥーテのバラ展】

   

   

美術館入り口。

   

美術館内の富士見の窓から。当日は天気が良くて、富士山がよく見えたので、写真に撮ってみました。


iTunesの利用開始とSDカードによる車内音楽再生

2016-01-11 21:58:43 | お出かけ・その他

きっかけは、車の中にCDを何枚も持ち込んで再生するのは、CDをケースから取り出したり、トレイへの出し入れが、運転しながらでは危険が伴うし、面倒だからなんとかしようと考えたからです。車(ホンダシャトル)のオーディオでは、スマートフォン内の音楽をBluetoothによる無線接続での再生やSDカードでの音楽、動画が再生可能であり、さらに僕の装置ではUSBジャックをつける必要がありますが、iPodやiPhoneの音楽も再生可能だということがわかりました。

現在の装置でもすぐに使える、SDカードをとりあえず使うことにして、聴きたいCDをパソコンに取り込み、それをSDカードにコピーして、車内で再生することにしました。CDからパソコンへの取り込みソフトは、広く使われているiTunesをネット上からダウンロードして使うことにしました。

iTunesで聴きたいCDをパソコンへ取り込んで再生を確認してから、エクスプローラーを開いてSDカードにコピーしました。そのSDカードを車のオーディオの差込口に差し込み、車内で再生してみましたが、結果はばっちりで、長時間のドライブでも聴きたい音楽を続けて聴けます。

   

車内のオーディオなど。

   

画面表示です。ハリー・ヴァーベク(ts)のアルバム「ジブラルタル」から「No Me Esqueca」を再生しています。

   

ディスプレイをオープンして、SDカードの差込口を出したところ。上部にはCDやDVD用のトレイもあります。

既にストリーミングによる聴き放題サービスが始まっていますし、アマゾンなどからも楽曲は1曲単位で購入できるので、CDといったパッケージの媒体は次第になくなっていくかもしれません。LPからCDを使ってきた僕としては寂しい気もしますが、こと車の中に関しては、機器やソフトの進化はありがたいです。

拙ブログでは、CDやLP一枚単位で記事を書いていますが、近い将来、曲ごとの配信だけになって、アルバムという概念も消え去る時がくるかもしれません。さてどうなりますか。


ハリー・ヴァーベク GIBRALTAR

2016-01-10 09:58:14 | テナー・サックス

先日、人間ドックで精密検査・再検査が必要とされた耐糖能障害と血中脂質について、専門のクリニックで検査と診断を受けてきました。 結果は、中性脂肪と総コレステロールが基準より相当高く、糖尿病に近い状態なので、食事療法を行うことになりました。当面、薬は使わずに穏やかに徐々に改善を図り、動脈硬化などを防ぎましょうと言われ、今度ばかりはその気になっています。穏やかなテナー・サックスを。

HARRY VERBEKE (ハリー・ヴァーベク)
GIBRALTAR (Timeless 1979年録音)

   

昨年の12月2日発売のタイムレス・オリジナル・アルバムズ・ストレイト・リイシュー第4弾は、興味をそそられるアルバムが多かったのですが、このハリー・ヴァーベクのものは真っ先に注文しました。ハリー・ヴァーベク(1922~2004)は、オランダのテナーサックス奏者で、シーズ・スリンガー(p)が組織したハードバップのコンボ「ダイアモンド・ファイブ」の一員でした。僕は、このグループの演奏が気に入っていたので、ヴァーベクのリーダー作の復刻は見逃せません。

メンバーは、ハリー・ヴァーベク(ts)、ロブ・アフルベーク(p)、ハービー・ルイス(b)、ビリー・ヒギンズ(ds)。ロブ・アフルベークは、インドネシア生まれでオランダに移住したピアニストだそうです。彼のピアノトリオアルバム「Miss Dee」(Limetree 80年録音)も注文しました。ほかのリズムの二人はアメリカからですが、ビリー・ヒギンズが参加しているのはポイントが高い。

曲は、ジャズオリジナルとスタンダードです。フレディ・ハバード作「Gibraltar」、シダー・ウォルトン作「Holy Land」、デューク・ジョーダン作「No Problem」、ホレス・シルバー作「Soul Sister」、ジョー・ヘンダーソン作「No Me Esqueca」、スタンダードの「It Could Happne To You」、「Laura」、「Stardust」の全8曲。ヘンダーソン作の「No Me Esqueca」は、「リコーダ・ミー」と異名同曲なので、取り上げられたジャズオリジナルは、知られているものが多いです。

ハリー・ヴァーベク(ts)とロブ・アフルベーク(p)のオーソドックスなプレイが心地よい。スタン・ゲッツやジョー・ヘンダーソンからの 影響もうかがわれるヴァーベクですが、メロディを大事に吹いていて好感が持て、ことに「It Could Happen to You」や「Stardust」では、たっぷりと歌い上げています。それらでは、ヒギンズ(ds)の繊細なブラシワークが聴けます。「Soul Sister」や「No Me Esqueca」では、ヴァーベクがクールな音色でメロディアスなソロをとり、アフルベークはブルージーさも出しています。

【板倉内科・糖尿病クリニック】

長野駅東口にあります。

      


四阿屋山登山 (長野県東筑摩郡筑北村)

2016-01-08 21:58:28 | 登山・ハイキング

四阿屋山(あずまやさん)にお正月に登ってきました。標高1,387mという里山ですが、長野県の筑北地域のシンボルであるとともに、水源の山でもあります。朝から天気を見ていて、いけそうかなと思い、お昼前に筑北村坂北へ出かけて行きました。筑北村には、岩殿山、四阿屋山、冠着山と三つの比較的高い里山があります。今回は四阿屋山ですが、他の二つの山にも登るつもりです。

四阿屋山は、かなり上まで林道で行けるのですが、坂北の麓から林道に着くまでの道がよくわからずちょっと迷いましたが無事到着。登山口(坂北中村ルート)からはアカマツの林を抜けていく、足元のよい快適な道でした。ちょうど雪が降ったあとで、1~2センチメートルの雪が積もっていましたが、全く支障ありませんでした。歩行時間は、登り1時間7分、下り45分(途中石造仏群見学のための往復10分を加えています。)で、2時間弱でした。

【行 程】

長野市自宅発 11:00(長野道経由、麻績インターで下りて登山口へ。途中コンビニで買い物)
登山口(筑北村坂北中村)到着 12:10

登山開始 12:23
御嶽石造仏群入り口 12:35
権現池 12:48
刈谷沢登山口分岐 12:50
展望台 13:19~13:24
四阿屋山山頂到着 13:30

山頂付近散策 13:30~13:40
展望台 13:42~13:57(昼食休憩)

展望台出発 13:58
刈谷沢登山口分岐 14:10
権現池 14:11
御嶽石造仏群入り口 14:21
御嶽石造仏群見学往復 14:21~14:32
登山口着 14:41

登山口駐車場出発 14:50
西条温泉とくら荘入浴 15:09~16:00
長野市自宅着 17:00

【往 路】

   

坂北中村ルートの登山口。

   

しばらく行くと倒木が道をふさいでいました。雪がありますが、驚いたことに、だれか既に登ったあとがありました。

   

一帯はアカマツの林で、松茸をはじめとするキノコが出るようで、登山道以外は基本的に入山禁止です。

   

権現池。

   

刈谷沢ルートとの分岐案内標識。

   

四阿屋山展望台標識。

   

展望台には、北アルプスの案内板があります。

   

北アルプス方面展望。筑北の村から里山、そして北アルプスの高峰へと続く眺望はなかなかのものです。雲が晴れないかと、往復のどちらも撮影したのですが、ここまででした。

   

白馬方面。こちらは雲が切れなかったのですが、ようやく帰りに、山々が顔を出したので撮りました。

   

北アルプス拡大。真ん中あたりに槍ヶ岳も見えます。午後なので逆光になっていますが、これだけ見えたのはラッキーでした。

   

展望台から山頂目指して出発したところです。

   

山頂。山頂一帯にはブナの林があります。

   

山頂の横下にある、四阿屋山神社。

   

反対の東側です。

【復 路】

   

展望台手前です。

   

どんどん下りてきて、御嶽石造物群入り口の標識。往路でももちろん目にしますが、帰路では、左に入って見学のために登ってみました。

   

御嶽石造仏群。右手前にも石仏が1体あり、全部で5体あります。登ってきた道を戻り、石造物群入口で再び登山道へ。

   

登り口の様子。

   

登山道入口に到着。

   

普通車約5台分(パンフレットには5台とありますが、実際にはもう少し停められそうです。)の駐車場には、登り始めと同じく、僕の車一台だけが駐車していました。ホンダのシャトルは、小回りが利くので、迷った際にUターンしたり、切り返ししたりと、今回とても重宝しました。

【西条温泉とくら荘】

住所:長野県東筑摩郡筑北村西条3443
電話:0263-66-2114
ホームページ:西条温泉とくら公式ホームページ

   

【とくら荘駐車場から仰ぐ四阿屋山】