11月20日(日)に須坂市文化会館メセナホールで、高瀬龍一ビッグバンドを聴いてきました。昨年も同じホールで公演があったのですが、都合で行けずに残念な思いがしていたので、今回聴くことができてよかったです。カウント・ベイシーの曲を演奏するビッグバンドですが、僕の好みにぴったりなので、期待して出かけて行きました。
(メンバー)
高瀬龍一(指揮、tp)、沖野ゆみ(vo)
Trumpet ルイス・バジェ、浦田雄輝、松島啓之、伊勢修一郎
Trombone 中路英明、橋本佳明、三塚知貴、堂本雅樹
Alto Sax 萱野昌樹、辻野進輔、Tenor Sax 吉本章紘、白石幸司 Bariton Sax 鵜木孝之
piano 板垣光弘 Bass 山下弘治 Drums 丹寧臣
(曲 目)
(1st Stage)
The Heat's On
Freckle Face
Shiny Stockings
The Lady is A Tramp(vo)
Embraceable You(vo)
Too Darn Hot(vo)
Wind Machine
One Mint Julep
Sweet Georgia Brown
(2nd Stage)
Corner Pocket
The Swizzel
C.B.Express
Summertime(vo)
Alright Ok You Win(vo)
Flight of The Foo Bird(メセナ・ビッグバンド)
The Queen Bee(メセナ・ビッグバンド)
The Kid From Red Bank
In A Mellow Tone
(アンコール)
Jumpin At The Woodside
Pensive Miss
サミー・ネスティコやニール・ヘフティ作のものなど早い曲も多かったのですが、乱れるところのないサウンドは、さすがに一流プレイヤー揃いです。僕はベイシーバンドのサックスセクションのソリ(一部の楽器セクションの合奏パート)が大好きですが、当夜の高瀬龍一バンドでも、「In A Mellow Tone」をはじめ、うねるようなサウンドで決まっていました。
サックスの吉本章紘、白石幸司のソロもそれぞれよく、ことにアンコール曲の「Jumpin At The Woodside」における二人の掛け合いは、1930年代のハーシャル・エヴァンスとレスター・ヤング、1950年代のフランク・フォスターとフランク・ウェスのコンビを髣髴とさせるもので、当夜のハイライトでした。
トランペットの松島啓之や伊勢修一郎、ピアノのカウント・ベイシーに似たプレイをする板垣光弘のソロもそれぞれ楽しめました。白石幸司は「Sweet Georgia Brown」では、クラリネットのソロをとりましたが、甘いサウンド、フレーズの多彩さと、素晴らしい演奏でした。
ヴォーカルの沖野ゆみは、声量があり、ステージも華やかで、ビッグバンドにも向いています。彼女の歌も大いに楽しめましたが、「Alrigjt Ok You Win」をやってくれて、それだけでもポイントが高いです。
須坂市のメセナホールでは、この公演に向けて、アマチュアのビッグバンドを組織し、高瀬龍一ビッグバンドのメンバーの教えを受け、その成果も2曲披露されました。そんな活動もやっているこのホールには敬意を表します。高瀬龍一がトランペットソロをとるバラードの「Pensive Miss」で終演となり、満足した気分で車に向いました。