安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

シダー・ウォルトン THE TRIO vol.1~vol.3

2018-03-11 10:04:58 | ピアノ・トリオ

先日、甲府へ出張で出かけた事務所の同僚からお土産だといって、信玄餅をいただきました。老舗のお菓子屋さんの金精軒が作っているものですが、高速道のサービス・エリアで普通に売っているようです。あわせて、カントリー・マームやビスケットも買ってきてくれましたが、糖蜜と黄粉が特徴の信玄餅ヴァージョンなので、適度な甘さが美味しく、ことにビスケットが女性陣には受けていました。適度な甘さも感じられる演奏。

CEDAR WALTON (シダー・ウォルトン)
THE TRIO  VOL.1~VOL.3(RED 1985年、86年録音)

  

シダー・ウォルトン(1934~2013年)は、長きに渡ってジャズの第一線でプレイを続けてきたピアニストで、たくさんの録音が残っています。ピアノトリオのものも多いですが、その中でもこのRED原盤のTHE TRIOは、よく知られているものだと思います。僕は、発売された当時レコードを購入しましたが、だんだんと良さが滲みでてくるようなアルバムで、現在もレコードで聴いています。

メンバーは、シダー・ウォルトン(p)、バスター・ウィリアムス(b)、ビリー・ヒギンズ(ds)。第1集と第2集は、1985年にイタリアのBolognaにおけるコンサートの録音で、第3集は、翌年の1986年の録音ですが、いづれもメンバーが同じで、演奏も3人の連携がよくとれたもので、「THE TRIO」というタイトルに相応しいアルバムになっています。

曲目は、第1集が「My Ship」、「Ev'ry Time We Say Goodbye」、「Satin Doll」、「Lover Man」、「Holy Land」、「Voices Deep Within Me」。第2集が「Theme for Ernie」、「For All We Know」、「Ojos de Rojo」、「Off Minor」、「Bluesville」、「Jacob's Ladder」。第3集が「Girl Talk from Harlow」、「Fantasy in D」、「Ground Work」、「Once I Loved」、「Another Star」、「The for Red」。スタンダードに交じり、シダー・ウォルトン作の有名ナンバー「Holy Land」や「Ojos de Rojo」、「Fantasy in D(Ugetu)」が入っています。

シダー・ウォルトン(p)の右手の流れるようなラインのソロに加え、力強い和音によるストレートなジャズが楽しめます。第1集では、ウォルトンが力強くコードを連打する「My Ship」やバスター・ウィリアムスのソロも入る「Holy Land」、ウォルトンの流麗なシングルラインが素晴らしい「Voices Deep Within Me」、第2集では、マッコイ・タイナーの演奏よりもゆっくりとしたテンポの「Theme for Ernie」、ウォルトンの自作でかっこいい曲想の「Ojos de Rojo」、モンクらしさをほとんど感じない「Off Minor」、第3集では、ウォルトンのよく歌うソロが入る「Fantasy in D」やボサノヴァの「Once I Loved」などと聴きものばかりです。あっというまに聴き終えた感じでした。

【信玄餅など甲府からのお土産】

金精軒の信玄餅

包装を開けたところ。蜜と黄粉が見えます。

不二家のカントリーマアムにも信玄餅バージョンがあるようです。

こちらが、桔梗屋のビスキュイ。この商品は全く知らなくて、初めてでした。

札幌の石屋製菓の「白い恋人」を少し硬くして、中に蜜と黄粉の味のするチョコレートというかペーストが挟んであります。これはなかなか評判がよかった。