3月2日(金)は東京へ行ったので、帰りに御茶ノ水のジャズクラブ「maru」(ナル)で原朋直(tp)セクステットのライブを聴いてきました。最終の北陸新幹線は午後10時8分東京駅発なので、途中までしか聴けませんでしたが、感想を記しておきます。
(出 演)
原朋直(tp)
宮川純(p)
池尻洋史(b)
デニス・フレーゼ(ds)
朝田拓馬(g)
鈴木央紹 (ts)
(曲 目)
(第1ステージ)
マウンテンズ (原朋直作)
エンプティ・ルーム (原朋直作)
Polka dots and Moonbeams (水玉模様とお月様)
Airegin (ソニー・ロリンズ作)
(第2ステージ)
サークルラウンド (原朋直作)
ネフラー (原朋直作) ・・・この曲は途中までしか聴けませんでした。
(感 想)
原朋直(tp)さんのオリジナル曲を4曲聴きましたが、いずれもモード色のある新しい感覚の曲でした。曲の紹介の中でも、世界に配信をしていて、「摩訶不思議な音楽」を目指していると話していました。テーマはどれも同じように聴こえ、トランペット・ソロもかなり抑制されたもので、僕には難し過ぎてジャズライブの楽しさは感じられませんでした。
バラードの「Polka dots and Moonbeams」(水玉模様とお月様)は、比較的原曲に忠実に演奏してくれて、これが最もよかった。ソニー・ロリンズ作「Arigin」(エアジン)も、テーマこそまさにエアジンですが、原さんの説明通り途中からねじれていき、原曲コードを外して演奏が行われているせいか、抽象的でした。
期待通りだったのは、宮川純(p)の演奏で、きれいなタッチの音色で、長めのフレーズによるソロをとり、「エンプティ・ルーム」におけるソロでは抒情も感じられました。目の前で聴くことのできた鈴木央紹(ts)のサウンドには芯があって、しかも柔らかくてテナーらしくてよく、リー・コニッツを連想させるようなソロも比較的親しめました。
大野雄二ルパンティックシックスのサイドメンとして、宮川(その時はオルガン)、鈴木(ts)の猛烈にファンキーなプレイを聴いたことがありますが、二人はどんなスタイルにも対応できる優れたプレイヤーです。いつか、ハードバップやってくれないかと思いながら、途中で席を立ちました。
宮川純(p)
鈴木央紹(ts)