安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

マット・デニス PLAYS AND SINGS

2018-03-25 09:50:49 | ヴォーカル(L~R)

先週の札幌旅行のお土産に北菓楼のお菓子を買いました。いつもチョコレート類が多いので、たまには違うものを買ってくるように奥様からいわれていたので、今回は自宅、職場ともに北菓楼の「開拓おかき」をメインにしました。こちらの「開拓おかき」はサクサクとし、ほんのり海鮮の香り、味がして食べ続けても飽きない美味しさです。永年聴き続けても飽きないアルバムを。

MATT DENNIS (マット・デニス)
PLAYS AND SINGS (KAPP 1954年録音)

   

マット・デニス(1914~2002年)は、シンガー・ソングライターですが、1933年にプロ活動を開始し、1940年にはジョー・スタッフォードと一緒にトミー・ドーシー楽団に雇われ、作編曲に携わることとなります。その時に書いた「Everything Happens to Me」がフランク・シナトラの歌でまずヒットし、その他にも「Angel Eyes」、「The Night We Called It A Day」、「Violets for Your Furs」といった大スタンダード曲を作っています。

このアルバムは、彼のピアノの弾き語りで、今ではほとんどがスタンダード曲となっている自らのオリジナルを歌ったものです。メンバーは、デニス自身のピアノと歌に、マーク・バーネット(b)、ジーン・イングランド(ds)、デュエットの2曲で奥様のヴァージニア・マクヒュー(vo)が加わります。ハリウッドのクラブ「タリー・ホー」におけるライブ録音です。日本盤LPとCDを持っていますが、CDには歌詞が載っているので、当意即妙なデニスの唄(歌詞)を聴くにはCDが便利です。

曲はすべてマット・デニス作曲になるもので、歌詞はトム・アデアが書いたものが多いです。「Will You Still Be Mine」、「Junior and Julie」、「The Night We Called It A Day」、「We Belong Together」、「Angel Eyes」、「Violet For Your Furs」、「Everything Happens To Me」、「Compared To You」、「That Tired Routine Called Love」、「It Wasn't The Stars That Thrilled Me」、「When You Love A Fella」、「Let's Get Away From It All」の全12曲。デイブ・ブルーベック(p)は「Angel Eyes」(Columbia)というマット・デニス曲集のアルバムを作っていますが、その収録曲は1曲を除き、この中に入っている曲です。

よく知られたアルバムで、愛聴盤です。札幌のジャズ喫茶「Groovy」のマスターも男性歌手ではマット・デニスが好きだとおっしゃっていました。軽快にスイングし、乗ってくると歌詞を変えたり、スキャットも出ていますし、一転してバラードでは幻想味が感じられます。自らつけるピアノ伴奏のフレーズもお洒落でドンピシャとはまるのも素晴らしい。乗っているイントロからわくわくする「Will You Still Be Mine」、バーにいる気分にさせてくれるデニスの代表作「Angel Eyes」、ジョン・コルトレーン(ts)、ズート・シムズ(ts)に名演がある「Violet For Your Furs」などどれも気に入っています。 

【Dave Brubeck 「Angel Eyes」】

   

 【お土産に購入した北菓楼のお菓子】

   

「開拓おかき」の「函館いか」味です。

   

北海道と袋に表示があるのが素晴らしい。

   

こちらは、開拓おかきの小さめのもの。ホタテ味です。

   

ショコラポケット。チョコレート系も買いました。

【北菓楼 開拓おかきのページへのリンク】

kitakaro. com


ペテパンナ (ジャズ喫茶 北海道札幌市)

2018-03-24 17:38:46 | ジャズ喫茶

今回、初めて北大近くにあるジャズ喫茶「Petites Panna(ペテパンナ)」を訪れました。地下鉄東豊線の北13条東駅で降りて、お店を目指したのですが、方角がわからずに地図を見ていたところ、親切な中学生が方向を教えてくれました。ホスピタリティが素晴らしい。歩いて5分くらいで無事到着。

メニューの種類が多く、喫茶店というよりも食堂という感じです。ジャズはきっちりと流れていて、しかもかなり新しい音源のものをかけていました。ダウンロードで購入したアルバムをCDに焼いて持ってきているとマスターは話していました。今回は、飲み物だけだったのですが、ランチに利用してもよいジャズ喫茶です。

外観

看板がジャズ喫茶らしくてよいです。

店内

カウンター。

学生が多い地域のためか漫画の単行本や雑誌も多数おいてあります。

CDのコレクション

スピーカーはBOSEを使っていました。

メニューです。食事は、ご飯ものからパスタまでいろいろありました。

カフェオーレを注文。

ボケていてよく見えませんが、かかっていたCDです。リーダーが誰か失念しましたが、デヴィッド・サンボーン(as)が入っているので購入したそうです。

【Petites Panna(ペテパンナ)】

住所:札幌市東区北11条東1丁目1番41号 
電話:011-751-9472
営業:月~金 11:45~21:00(LO 30分前) 土・祝 11:45~20:00  (LO 30分前)、日曜定休 祝日不定休
ホームページ:petejazz


笹島明夫(g)、マーク・トゥリアン(b)ライブ (3月17日 札幌D-BOP)

2018-03-23 20:01:18 | 演奏会・ライブ

札幌旅行中の3月17日(土)にライブハウス「D-Bop」で、笹島明夫(g)とマーク・トゥリアン(b)のデュオ演奏を聴きました。笹島さんは、在米40年のギタリストで、ロン・カーターやジョー・ヘンダーソンと共演経験もある方です。マーク・トゥリアン(b)さんは、現在日本に住んでいますが、グレン・ミラー・オーケストラに在籍したり、ウィントン・マルサリスとの共演なども行った経験のあるベーシストです。

   

(出 演)

笹島明夫(g)
マーク・トゥリアン(b)

(曲 目)

(第1ステージ)

モーニングレイ (笹島明夫)
You and The Night and The Music
Here There and Everywhere(ポール・マッカトニー)
All The Things You Are
Prelude to A Kiss
ブラジリア?(笹島明夫)
春よ来い (童謡)

(第2ステージ)

Alone Together
It's All Right With Me
Waltz for Evans (笹島明夫)
アキオロジー (笹島明夫)
Eerytime We Say Goodbye

Darn That Dream (アンコール曲)

(感 想)

笹島明夫(g)さんは、アメリカから戻って札幌中心に活動をされていますが、全国的にも知られたプレイヤーです。初めて演奏に接しましたが、多彩なフレーズ、繊細な表現、美しいハーモニーと、なかなかいい演奏でした。ちょっと思い浮かべたのは、ジョー・パスやジム・ホールです。

マーク・トゥリアンさんは、デュオということで、ピチカートに弓弾きにと大活躍していました。「You and The Night and The Music」、「It's All Right With Me」は、メロディをベースが弓弾きでとっていました。ゆったりとしたテンポで、原曲の良さを引き出しているように思いました。

ビートルズ・ナンバーの「Here There & Everywhere」は、笹島さんのソロも快調で、ビートルズの曲はジャズにしやすいとはいえ、グルーヴィーさもあり、印象に残りました。オリジナル曲も難しいものはなく、中では「Waltz for Evans」が気に入りました。笹島さんのギターはアコースティックで、ややパキパキとした感じに聴こえ、ケニー・バレルやウェス・モンゴメリーあたりに近い音色なら、なお一層僕の好みにあった気がします。

「D-BOP」の従業員の方は親切で、おもてなしがよく、それも含めてよいお店です。実際にはなかなか難しいですが、機会があれば、ライブを聴きにまた寄りたいと思いながらお店をあとにしました。

笹島明夫(g)

  

マーク・トゥリアン(b)

【笹島明夫ホームページ】

sasajima.akio (facebookです)

【D-BOP】

住所:北海道札幌市中央区南1条西19丁目291 番地山晃ハイツB1F
電話:011-613-3999
ホームページ:d-bop.com

地下鉄東西線の西18丁目駅から比較的近いです。

地下一階にあります。

お店の入口

ステージ

エビスビールをいただきました。


札幌旅行2018春(3)【エクセルホテル東急朝食、奥芝商店スープカレー、新千歳空港】

2018-03-22 20:03:49 | お出かけ・その他

今回の札幌旅行の最終日18日(日)は、前日歩き回ったので、午前中はホテルの中でゆっくりしていました。ホテルを出発し、JR札幌駅に到着し、駅ビルにある奥芝商店でスープカレーを食べ、小宴会を催しました。早めに新千歳空港に到着し、お土産を購入し、10分遅れの16:10分発のAir Do機で羽田に向かいました。そうそう来れるわけではありませんが、また札幌旅行を計画したいと考えています。

3月18日(日)

【エクセルホテル東急の朝食】

ホテルの2階にある「からまつ」で朝食。

店内

和食のセットです。貝が入った味噌汁が圧倒的に美味しく、長野ではちょっとお目にかかれない味です。

御膳の中身。

こちらは陶板焼きでしょうか。鮭、ジャガイモ、コーン、玉ねぎ、牛肉など。

デザートは、ヨーグルト、フルーツなど。いつも感心するのは、ヨーグルトが美味しいことです。

珈琲。

【奥芝商店 実家(スープカレー)】

待ち時間は20~30分程度でした。

店内は広く小上がり席があります。

面白い形の水差しとコップ。

小樽ビールをもらい乾杯。

僕は定番商品の、チキンと野菜のスープカレー。ごはんは小盛です。スープカレーには海老の出汁が入っているようです。

鶏肉、野菜ともに迫力がありました。

こちらは友人が頼んだ三種類の肉がのっているカレーです。ボリューム満点です。

アイスクリームもあったので、デザートにいただきました。久しぶりに、札幌のソウルフードであるスープカレーをいただき、今回の目的の一つをクリアしました。

【奥芝商店 実家】

住所:北海道札幌市北区北6条西2 PASEO WEST 1F
電話:011-213-5660
ホームページ:奥芝商店 実家(食べログのページです)

新千歳空港】

JR札幌駅のホームです。JR快速エアポートが入ってくるところ

新千歳空港

北菓楼の店舗があります。「開拓おかき」などを購入。

北菓楼のソフトクリームです。上質なソフトクリームという感じがします。

これから搭乗するAIR DO機で、ANAと共同運航です。久しぶりに新千歳空港にきましたが、空港全体にお客様がいっぱいで活気がありました。今回、行き帰りの飛行機はどちらも満席でした。


札幌旅行2018春(2)【北菓楼札幌本館、ROGA、ながもり食堂、ジャズ喫茶GROOVY】

2018-03-22 02:58:01 | お出かけ・その他

札幌旅行2018春の続きです。17日(土曜)は、古い石造りの建物を観ようと、北菓楼札幌本館と喫茶店「ROGA」も訪れました。札幌にはレンガや郊外で産出する「札幌軟石」を使った古い建築物があり、今回はこの2つの建築物を見てみました。趣があってよかったです。

昼食後は、ジャズ喫茶「ペテパンナ」と「GROOVY」を訪れ、いったんホテルに戻り休憩後、ライブハウス「D-BOP」へに行きました。「ペテパンナ」とライブについては、別記事を書きます。ライブ終了後、BAR81へ行き、itumojazzさんとオフ会を開催し、有意義な一時を過ごしました。BAR81は満席で写真はとれませんでした。

【北菓楼 札幌本館】

サンドイッチの店「さえら」から北菓楼目指して向かう途中です。旧北海道庁を撮影してみました。子供たちの雪遊び姿が微笑ましい。

北菓楼札幌本館。元は、大正15年に道立図書館として建てられた建物。

堂々とした建物です。

入口

北菓楼のお菓子がいっぱい。

バウムクーヘン。試食品がそれこそ山のようにあって驚愕しました。しかも、お茶までサービスしてくれました。ここは、特に女性には受ける場所ですね。

こちらも食べ放題です。

僕の目当ては、映画「探偵はBARにいる3」で、探偵(大泉洋)がポリポリと食べていた「開拓おかき」です。

道産のもち米と海鮮で作られたおかきで、「いか」、「こんぶ」、「甘エビ」などが並んでいました。試食品をいただきましたが、ここで買うと荷物になるので、新千歳空港で購入することにしました。

二階へ上っていく石造りの階段です。

二階にはカフェがあります。満席で、20~30分待ちだったので、ここでお茶の飲むのはあきらめました。天井が高く、清々としていてよいです。

二階から一階を見たところ。

窓のあるへんは建築時のままかもしれません。

【北菓楼 札幌本館】

住所: 北海道札幌市中央区北1条西5丁目1-2
電話:0800-500-0318
ホームページ:kitakaro.com

【cafe&Bar ROGA】

北菓楼から向かったのは、札幌駅の北口にある喫茶店「ROGA」です。北海道大学の近くになります。少しウロウロしましたが、無事見つけました。

 軟石造りの蔵を利用したお店です。元はカメラ店の倉庫で、建築後110年余りを経過しているようです。

入口。

中扉は、まさに蔵の入口です。

一階です。僕はカウンターに腰かけました。内部は木を使ってあって、ストーブとともに北国という感じがするのがよいです。

   

薪ストーブがあって、いいムードです。

珈琲をいただきました。札幌の特徴か、こちらのお店のものも濃い目でした。

レトロな雰囲気が漂います。

二階も見せていただきました。天井が高く広い空間で、見えている梁が立派です。

【ROGA】

住所:北海道札幌市北区北7条西5丁目5
電話:011-299-7559
ホームページ:ROGA (食べログのページです)

【二条市場ながもり食堂】

後から札幌にきた友人とながもり食堂で落ち合い、昼食を摂りました。(入り口の写真を撮り忘れたため、前回(2018年1月)訪問の際の写真です)

まずはサッポロクラシックで乾杯。

今回もお店の社長さんが、おつまみを出してくれました。

僕は、まぐろ定食。これ本当に美味しいです。

その他にサバの味噌煮を二人で一皿を分け合っていただきました。

友人が注文した刺身定食。二条市場は、ススキノに近く使いやすいので、札幌旅行の際には必ず立ち寄ります。本日は、買い物は行わず食事だけです。

【ジャズ喫茶 GROOVY】

地下鉄円山公園駅からほど近い「GROOVY」へ寄りました。

お客様は一人いましたが、途中で帰りマスターと僕だけになったので、札幌のジャズライブのお店やミュージシャンの情報をいろいろと教えていただきました。

JBL

長年営業をしているためか、こちらのJBLもよい音で鳴っています。

エディ・トンプソン(p)のレコードがかかっていました。

次は、お客様がリクエストした、リタ・ライス(vo)のアルバムがかかりました。そのあとは、ジャネット・サイデル(vo)のCDでした。マスターは、ヴォーカルもお好きで、このごろはジャネット・サイデルやキアラ・パンカルディのアルバムをかけるそうです。

チーズケーキと紅茶。このチーズケーキはたいへん美味しかった。

紅茶。ポット、カップともに意匠がきれいです。

【Groovy】

住所:北海道札幌市中央区南3条西24丁目2-5稲辺ビル 1F
電話:011-631-8280
営業:10:00~21:00 定休:木曜日

札幌旅行2018春(3)へ続きます。