安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

井上道義指揮 群馬交響楽団演奏会 (5月19日 群馬県高崎市群馬音楽センター)

2018-05-21 20:02:35 | 演奏会・ライブ

5月の群馬交響楽団の定期演奏会は、井上道義(指揮)を迎えて、ショスタコーヴィチとバーンスタインの曲を演奏するプログラムですが、バーンスタインの2曲を聴きたかったので、高崎市まで出かけました。また、ピアノの福間洸太郎さんの演奏も楽しみです。

   

(出 演)

指揮:井上 道義
ピアノ:福間 洸太郎 (バーンスタイン 交響曲第2番「不安の時代」ソリスト)
管弦楽:群馬交響楽団

指揮者の井上道義さんは、オーケストラアンサンブル金沢の音楽監督を最近まで務めていたので、2回だけですが、同楽団を指揮した演奏会を聴いたことがあり、今回が3回目です。ピアノの福間洸太郎さん(1982年生)は、クリーヴランド国際コンクールに優勝し、NAXOSレーベルに録音をしていたので、名前は知っていました。実演を聴くのは初めてです。

(曲 目)

ショスタコーヴィチ / バレエ組曲《黄金時代》 作品22a
ショスタコーヴィチ / 交響曲第1番 へ短調 作品10
<休憩>
バーンスタイン / 交響曲 第2番「不安の時代」
バーンスタイン / 《ウェスト・サイドストーリー》から「シンフォニック・ダンス」

(感 想)

ショスタコーヴィチは、ルドルフ・バルシャイ指揮による交響曲全集は持っているものの、あまり馴染めない作曲家です。曖昧な調性や行進曲風のリズム、音色が固い打楽器の多用(木琴など)、ティンパニの強奏など、僕との相性はあまり良くありません。最初に演奏されたバレエ組曲《黄金時代》は、第2組曲は親しめましたが、最後のほうなど狂騒状態が続き聴いていて疲れました。

交響曲第1番の第3楽章はロマン派的な色彩の強い曲想で、オーボエやチェロが歌う旋律など、なかなか美しくてよいものでした。休みなしに第4楽章へ突入しますが、できれば第3楽章で区切ってくれればなおさらいいのにと突拍子もないことを考えました。最後のティンパニの強奏ばかりが目立った第4楽章が終わり休憩へ。

バーンスタインの2曲は、曲、演奏ともに好感が持て、初めて聴いた交響曲第2番「不安の時代」は、W・H・オーデンの詩に触発されて書かれた曲ですが、映画音楽的だったり、モダンジャズ的だったりして柔軟なものでした。福間さんのピアノが、磨かれた硬質な音色と、リズムへの乗りのよさがあって当夜のハイライトだと思われました。

バーンスタインの「シンフォニック・ダンス」は、ウェスト・サイド・ストーリーからの組曲で、知っている旋律やリズムが奏でられて面白く聴きました。井上道義さんと群響は、重量級の曲を含む長時間の演奏を行い、終了がいつもより遅く、かなりサービスしてくれました。個々には、ところどころでソロをとっていたコンサートマスターの伊藤文乃さんの演奏も記憶に残りました。

【参考に聴いたアルバム】

   

ショスタコーヴィチ交響曲全集。ルドルフ・バルシャイ指揮ケルン放送交響楽団(CD11枚組)


ウディ・ハーマン WOODY LIVE EAST AND WEST

2018-05-20 19:23:09 | ヴァイブ、オルガン他

先日、山梨県百名山の横尾山に信州峠から上りました。長野市から車で上信越道と中部横断道を走り、八千穂高原インターでおりて、一般道を走り峠に向いました。下山後は山梨県側を走り、途中瑞牆湖を見たり温泉に入り、北杜市の須玉インターから中央道に乗り帰りました。初めてのルートでしたが、道がよく整備されていて、東から西へ走り抜けることができました。タイトルに東と西が出てくるアルバム。

WOODY HERMAN (ウディ・ハーマン)
WOODY LIVE EAST AND WEST (COLUMBIA 1965年、67年録音)

   

ウディ・ハーマン(1913年~1987年)は、経営の難しいビッグ・バンドを半世紀にわたり率い、時代に合わせて新しいものを取り入れるなどスタイルを変えてはいるものの、常に素晴らしいサウンドで音楽を奏でていたバンドリーダーです。1947年から49年にかけて、スタン・ゲッツやズート・シムズが在籍したことで知られますが、1960年代もメンバーに人を得てエキサイティングな演奏をやっています。

このアルバムには、1965年のサンフランシスコのBasin Street Westにおけるライブと、1967年のニューヨークのThe Riverboat Loungeにおけるライブが収録されています。サンフランシスコのバンドには、ダスコ・ゴイコヴィッチ(tp)、ビル・チェイス(tp)、サル・ネスティコ(ts)、ナット・ピアース(p)らがいます。ニューヨークのバンドには、ビル・ワトラス(tb)やスティーヴ・マーカス(ts)が入っています。

曲目は、サンフランシスコ録音が、ベニー・ゴルソン作「I Remember Clifford」、ホレス・シルヴァー作「The Preacher」、ビル・ホルマン作「Waltz For A Hung-Up Ballet Mistress」、ニューヨーク録音がアーロン・パークス作「Tomorrow's Blues Today」、John Capolla作「Cousins」、ジミー・ジェフリー作「Four Brothers」(Revisited)、多分ハーマン楽団のメンバーの共作「Free Again」、ジュール・スタイン作「Make Someone Happy」の全8曲。この楽団の財産ともなっている「Four Brothers」、名曲「I Remember Clifford」、ファンキーな「The Preacher」など有名曲が含まれています。

購入した動機は、ダスコ・ゴイコヴィッチ(tp)をフューチャーした「I Remember Clifford」を聴きたかったからですが、65年、67年の録音ともに痛快無比な演奏が行われていて、驚きかつ喜んだアルバム。「The Preacher」は、スピードに乗ったサックス陣のハーモニーが抜群で、クライン(ts)とネスティコ(ts)のエキサイティングなソロが聴けます。「Four Brothers」(Revisited)は、かなりのアップテンポですが、難なくこなし、スローテンポの「Free Again」ではボブ・ピアソンのフルートソロが新鮮。全体にサックスのうねるようなソリやトランペットのハイノートが聴けて、さすがにウディ・ハーマン楽団は実力者揃いです。

【信州峠、瑞牆湖へドライブ】

朝の東部湯の丸インター。朝食にカレーを食べました。

中部横断道八千穂高原インターを降りてきたところです。左に行けば八千穂高原です。右に折れて川上から信州峠を目指します。八千穂インターは、この4月28日に開通したばかりです。

信州峠。ここから横尾山へ登りました。その記事は先週書きました。

山梨県北杜市側をみたところです。

ダム湖が瑞牆湖と命名され、周囲は公園として整備されていました。紅葉の名所だそうです。

橋に結構な傾斜がかかっています。

遊歩道。公園内は広く、駐車場にも多数の車が停まっていて、訪れる方が多い様子でした。

みずがき湖ヴィジターセンター。

売店や食堂があります。

かつて、映画館が近くにあったようで、それに関する新聞記事が貼り出されていました。

昔の映画ポスターが展示されていました。このあと、増富の湯に向いました。増富の湯については、横尾山登山(2)の記事に書きました。

【みずがきこビジターセンター】

住所:山梨県北杜市須玉町比志3730-3
電話:0551-45-0081
ホームページ:mizugakiko-visitor-center (ほくとナビのページです)


横尾山登山(2) (標高 1,818m 山梨県北杜市・長野県南佐久郡川上村)

2018-05-19 19:51:23 | 登山・ハイキング

 横尾山登山の続きです。(2)では、下山、出会った花、温泉について記します。参考に行程を再掲します。

【行 程】

(登山口まで)
長野市自宅 6:40 ~ 信州峠(駐車場) 8:40 (上信越自動車道、中部横断道経由。東部湯の丸SAで朝食、途中コンビニで買物)

(登 山)
信州峠登山口 8:50 ~ カヤトの原 9:37ー9:44(撮影タイム) ~ 横尾山山頂 10:09ー10:43(休憩)

山頂 10:44 ~カヤトの原 11:08ー11:13(撮影タイム) ~ 登山口 11:47   増富の湯 12:33~13:15

山頂から下りていきます。

ところどころ展望が開けていて、天気がいいと本当に楽しい山道です。

カヤトの原の手前まできました。

カヤトの原。この標柱付近からの八ヶ岳方面の眺望がよかったので、再度撮ってみました。

八ヶ岳。上りの時よりも、くっきりとしました。

アップ

アップ

カヤトの原を進んで、信州峠まで30分の表示のある標柱地点。

カヤトの原の直下は、少し急なところもあります。もっとも、危険なところはありません。

「登山道」の標柱。ここからはかなり緩やかです。

登山口に到着。

車が10台も停まっていました。

【増冨の湯】

温泉は北杜市方面に下り、瑞牆湖ビジターセンターで教えてもらった、増富の湯へ行きました。ちょっと距離はありますが、たくさんのお客様がいて、人気のある日帰り施設のようです。

住所:山梨県北杜市須玉町比志6438
電話:0551-20-6500 
ホームページ:masutominoyu

食堂も併設されています。

お店のお奨めの肉うどんにしました。麺にごぼうが練り込んであるとこのことでした。

【出会った花】

スミレ

これもスミレでしょうか

ヘビイチゴなどの類でしょうか

タンポポですが、この写真だけでは西洋タンポポか日本のタンポポかはわからないようです。裏返しにしてみなければわからないとのことです。

フデリンドウ。カヤトの原から上部にかけてかなり咲いていました。

アヅマギクでしょうか。季節が合わない気もしますが。


横尾山登山(1) (標高 1,818m 山梨県北杜市・長野県南佐久郡川上村)  

2018-05-18 19:53:06 | 登山・ハイキング

横尾山(よこおやま、標高 1,818m))に信州峠(標高 1,464m、川上村御所平)から登りました。横尾山は、長野県内では名前を聞く山ではありませんが、山梨県百名山であり、首都圏の方にも人気があるようです。スタート地点の標高が高く道は比較的緩やかで、危険なところもないので、どなたにも楽しめそうな山でした。

眺望が優れ、花も咲いているので、写真をたくさん撮ったのに加え、山頂でコーヒータイムを楽しんだので、ゆっくりとした行程になりました。歩行時間は、上り1時間14分、下り56分で、計2時間10分程度でした。増富の湯により、須玉インターから安曇野市へ向かいました。

【行 程】

(登山口まで)
長野市自宅 6:40 ~ 信州峠(駐車場) 8:40 (上信越自動車道、中部横断道経由。東部湯の丸SAで朝食、途中コンビニで買物)

(登 山)
信州峠登山口 8:50 ~ カヤトの原 9:37ー9:44(撮影タイム) ~ 横尾山山頂 10:09ー10:43(休憩)

山頂 10:44 ~カヤトの原 11:08ー11:13(撮影タイム) ~ 登山口 11:47   

駐車場の端に登山口の標柱があります。

着いた時には、私の車を含めて4台停まっていました。

道路を横切り、階段を上ってスタート。

カラマツの林の中を行きます。土の感触がよく気持ちよく歩けます。

少しづつ上っていますが、緩い傾斜です。

実は人気のある山で、多くの登山者に行きあい、びっくりしました。

尾根らしきところに出ました。

樹木がなぎ倒されていました。

振り返ると、金峰山でしょうか。

登山道と書いた標識があり、このへんから高度を上げていきます。ここまで、出発から27~28分くらいでした。

岩も出てきます。

左右にいくらか巻きながら進みます。

カヤトの原に出ました。

カヤトの原と書かれた標柱。

もう少し進んだところにある新しい標柱。このへんから八ヶ岳方面がよく見えました。

カヤトの原の先が小高くなっていて、展望が良い場所でした。ルート上ですぐ着きます。

富士山

手前に瑞牆山、奥に金峰山。

川上村方面。レタス畑が見えます。最も奥に御座山が見えます。

南アルプス

右に甲斐駒ケ岳、左に北岳

甲斐駒ケ岳のアップ

北岳のアップ

右に赤岳、左の三つの峰の真ん中は権現岳でいいかな。

カヤトの原を過ぎて、山頂を目指します。

東側、長野県方面の眺望。多分最も奥が浅間山。左の一番手前が女山。

やや細めの尾根の部分を行きます。

岩を乗り越えるところもちょっとだけありますが、楽しい。

ロープも張ってあり、道はよく整備されています。

いきなり山頂にでました。

山梨百名山の標柱。かなり新しそうです。

山頂から八ヶ岳。

山頂からは、南アルプス方面はよく見えました。眺望は、カヤトの原あたりからが良いです。

コンロと水を運んできたので、コーヒータイム。これから沸かします。水を多めに持ってきたので、リュックが重かった。

珈琲。天気がよく、山岳の景色を観ながらのコーヒータイムは格別でした。

おやつは、チョコクロワッサンです。

(2)へ続きます。(2)では、下山、出会った花、温泉について記します。


成満堂(大福屋のランチタイム営業) (とんかつ 長野市岩石町)

2018-05-17 19:30:00 | グルメ

2016年12月に善光寺近くの長野市岩石町にある西宮神社のすぐそばに喫茶・古本の「大福屋」(だいふくや)がオープンしました。その大福屋では、昨年(2017年)の7月20日からは、ランチタイムを成満堂(じょうまんどう)と名付けて、とんかつ料理の提供を始めました。その評判がよさそうなので、先日行ってきました。

お店の建物は、地形の段差をうまく利用した大きなもので、結構広々としてよい雰囲気でした。「とんかつ」は、高い温度で揚げ、肉を蒸し焼き状態にしているようで、柔らかめで美味しくいただきました。使用している豚肉は、長野県の伊那方面の産だということです。また訪れたいお店です。 

西宮神社。大晦日に二年参りで行ってきました。写真の右端に写っている路地を進みます。

古い家が残っているこのあたりならではの光景です。

電柱に「大福屋」の看板が付けられていました。右に折れます。

「成満堂」の暖簾が目に入ります。建物は、入口の見える下段と、その右手の上段のものが一体化しているようです。

レトロな感じもあって、なかなかいい雰囲気

玄関を入ったところ。食堂は靴を脱いで二階に上がります。

店内。ピアノが置いてありました。

奥の方から全体を見渡したもの

外が土の庭になっています。・

ロースカツ定食。岩塩とソースも一緒にきました。

カツ。一緒に広島産の牡蠣フライ一個も頼みました。このカツですが、大きい。

ごはんは、コシヒカリの7分づきだそうです。

豆腐がついてきます。少し固めで、付け合せによいです。

まだ食べている途中でしたが、衣の中身を撮ってみました。

食後に珈琲をもらいました。

一階では、古本が販売されています。

入口(玄関)に貼ってあったスケジュールと古本市のお知らせ。

建物に趣があったので、小路を入れて撮ってみました。

お店と道を挟んだところにある小さな神社。

【成満堂(じょうまんどう) (大福屋のランチタイムの店名)】

住所:長野県長野市岩石町222−1
電話:080-4915-2763
ホームページ:daifuku-ya (フェイスブックです)