安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

リー・ワイリー NIGHT IN MANHATTAN (10インチ盤)

2019-01-26 20:15:49 | ヴォーカル(L~R)

先週出かけた札幌へは新幹線と特急を乗り継いだのですが、特急列車の車窓から眺めていると、道南の函館や大沼あたりでは積雪があるものの、伊達あたりになると雪がほどんど見られず、札幌近郊になると、また雪が増え、場所によって気候が随分と異なることが印象的でした。伊達市あたりは、温かいので北海道のお年寄りに人気があるとFさんも話していました。温かい歌声を。

LEE WILEY (リー・ワイリー)
NIGHT IN MANHATTAN (COLUMBIA 1950年録音)

   

今回の札幌旅行では、かねてから入手したかったリー・ワイリーの「Night in Manhattan」の10インチ(25cm)レコードオリジナル盤を入手できました。このレコードは、中古レコード店でたまに見かけますが、状態のよいものに巡り会わずに今日まできました。今回入手したものは、レコード、ジャケットともに状態がまずまずよくて、すぐ手に取りました。

メンバーは、リー・ワイリー(vo,1910~1975年)、ボビー・ハケット(tp)、ジョー・ブシュキン(p)率いるストリングス。リー・ワイリーは、1930年から歌手活動を行い、31年レオ・ライスマン楽団、32年ヴィクター・ヤング楽団で歌い、36年にはCBSのラジオ番組「Saturday Night Swing Show」に出演し人気を得、以降活動を続けますが、50年代後半に引退しています。70年代にはカムバックし、新作も録音しましたが、75年に亡くなっています。

曲目は、1曲を除きスタンダードです。「Manhattan」、「I've Got A Crush on You」(あなたに首ったけ)、「A Ghost of a Chance」、「OH! Look at me Now」、「Street of Dreams」、「A Woman's Intuition」、「Sugar」、「Any Time, Any Day, Anywhere」の8曲。ヴィクター・ヤング作曲のものが3曲含まれ、「Any Time, Any Day, Anywhere」は、リー・ワイリーの自作です。

4曲が追加された12インチ(30cm)レコードの日本盤は昔からもっていたのですが、オリジナル10インチ盤のジャケットと音を手元で鑑賞したいと思っていたので、嬉しい入手でした。リー・ワイリーのややハスキーで温かな声と得も言われぬスラー(ヴィヴラート)をかけた唱法、そこに絡むボビー・ハケットのオブリガートやソロ、ジョー・ブシュキンの粋なピアノと、至福のひと時を過ごしました。「Manhattan」、「I've Got A Crush on You」、「A Ghost of a Chance」、「Any Time, Any Day, Anywhere」とソフィスティケイトされた女性ヴォーカルを象徴するアルバム。

   

こちらは12曲入りの12インチ(30cm)レコード。僕の持っているのは日本盤ですが、現行CDもこのジャケットを使っています。こちらもムードが出ていて、よいジャケットです。

【JR特急スーパー北斗の車窓から】

新函館北斗を12時34分に出て、札幌に16時4分に着く特急スーパー北斗に乗りました。外の景色をたまに撮りましたが、進行左手の座席だったので、駒ケ岳や海は写しませんでした。

函館から近い大沼駅近くです。

これも大沼。ハクチョウがいるのが見えます。

もり駅。

伊達紋別駅。ほとんど雪がありません。

新千歳空港付近です。

札幌近郊。新札幌の近くです。再び雪が多くなってきました。

【JRHokkaido (JR北海道 車内誌)】

   

電車内ではこの冊子を読んでいましたが、内容豊富で面白い冊子でした。

   

車内誌に載っている路線図です。これを見たら、伊達紋別あたりの海岸に近い南の地域が雪が少ないことが納得できました。


GAS POINT! JR. (ガス・ポイント・ジュニア) (ジャズ喫茶 北海道札幌市)

2019-01-25 20:05:03 | ジャズ喫茶

先週の札幌旅行で、新たに「gas point! jr.」というジャズ喫茶を訪れました。地下鉄の発寒南駅で下車してバスに乗車したので、やや遠かったのですが、20年以上も営業を続けているお店の店内にはゆったりとした時間が流れていて、寛げました。マスターは、東京出身だそうですが、札幌が気に入って移住してしまったそうです。

こちらのお店では、毎月1回ライブを開催していますが、毎月開催できるのは、常連のお客様など一定のジャズファンがいるのでしょう。中心街から少し離れていますが、レトロなたたずまいが気に入ったので、また訪問したいと思います。

発寒南駅で下車

バス乗り場。1番系統と2番系統があり、お店の前までは2番系統が行っています。1番系統のバスがいたので、運転手さんに訊いたら近くまでいくので、そこから歩いて5分くらいでお店だというので、そのバスに乗りました。

バスを下りた西野二股。

まっすぐ歩き、左手に曲がり真駒内方面へ進みます。

ローソンの前をまっすぐ進みます。

ほどなくお店でした。

外観。看板が面白い。

玄関。中扉があります。

店内。

カウンターに腰かけました。

ジャケットが展示されていましたが、味のあるものばかりです。

ピアノが置いてあって、ライブが行われています。

逆光になっていてわかりにくいですが、入口の上部にスピーカーの「タンノイ・スターリング」が横置きで設置されています。音源は、有線など外部から入れているようです。中味はジャズですが、いろいろなものがかかっていました。

ビールをいただきました。

珈琲。器が面白いです。

西野7条3丁目というバス停がお店の前にあります。

反対方向からお店を撮りました。針金で作った看板が面白い。

【Gas Point! Jr. ガス・ポイント・ジュニア】

住所:北海道札幌市西区西野7条2丁目4-12
電話:011-664-9565
営業時間:12:00-22:00(金・土は24:00迄)  定休日:月・火
ホームページ:gaspoint


2019年冬の札幌旅行(3)【朝の中島公園など、スープカレー「五〇堂」】

2019-01-24 20:38:49 | お出かけ・その他

今回の旅行の最終日の21日(月)は、中島公園などを散策したあと、やや早いお昼を五〇堂でとり、12時過ぎにはホテルをチェックアウトし、JR札幌駅でお土産を購入して午後1時32分発の特急スーパー北斗に乗り込みました。今回の訪問では、道がわからず何度か教えてもらったのですが、皆さんすこぶる親切で、またまた札幌に行きたくなりました。

【朝の中島公園など】

朝のうちは吹雪のように雪が降っていました。昼頃には晴れて青空ものぞきました。

中島公園内の池です。結氷していて、平原のように見えます。

繁華街では、除雪作業が行われていました。

市電。お客様もたくさん乗っていて、市民の足として活躍しています。

【五〇堂】

住所:北海道札幌市中央区南8条西10丁目1277−37 山新南8条ビル
電話:011-513-1550
ホームページ:五〇堂 (ツイッターです)

外観。

一番奥の席から撮影しています。

右の窓が道路に面しています。レコードが6枚飾ってありますが、フォンタナのフリージャズ系です。

棚の上にはスピーカー。そう大きな音量ではありませんが、ジャズが流れています。

壁に飾ってあるペギー・リーのアルバム。

メニュー

セットのサラダ

本日の数量限定メニューのタラと豚肉と野菜のスープカレー。

スープカレーは、チキンを頼むことが多いのですが、豚肉も美味しい。

珈琲。カップが美しく、こういう器がほしいと思いました。また、珈琲豆は、札幌市の石田珈琲店のものを使っているそうです。なかなか美味しかったので、次に来た時には石田珈琲店に行ってみたいと考えています。

【新幹線はやぶさ号車内】

新函館北斗で、在来線特急から新幹線「はやぶさ」に乗り換え、大宮で北陸新幹線「あさま」に乗り換えて長野に着きました。

新幹線車内で夕食。「北の駅弁屋さん」という弁当です。

中は魚を中心にいろいろなものがご飯の上にのっていました。

鰊、イクラがよかった。


2019年冬の札幌旅行(2)【ジャズ喫茶「BOSSA」、ジャズバー「BAR81」、さっぽろラーメン「信玄」】

2019-01-23 20:41:27 | お出かけ・その他

札幌旅行の2日目の1月20日は、日曜日なので、ジャズクラブやジャズ喫茶などお休みの店が多く、訪問場所の選定に悩みました。そんな中で、「Gas Poin! Jr」というジャズを流しているお店に初めて行き、ジャズ喫茶「BOSSA」を再訪、夜は、ブログ友のFさんとのOff会をジャズバー「BAR81」で行うことができました。

「Gas Poin! Jr」は、ジャズ喫茶の項目に改めて掲載します。以下、2日目の模様です。

朝、起きたらまずまずの天気でした。

【札幌エクセルホテル東急の朝食】

「からまつ」の店内

朝食のセット。

牛肉や野菜の焼き物がつきます。

デザートはヨーグルトで、きな粉などがのっています。

【地下鉄に乗り、ジャズ喫茶巡りと市内散策】

ジャズ喫茶で行ったのは、「珈琲館 滴」、「Gas Point! Jr」、「Bossa」です。「珈琲館 滴」は、経営者が代わり普通の喫茶店になっていました。電話をかけて「営業しているか」確認して出かけたのですが、「ジャズを流しているか」を確認する必要がありました。かなり時間をロスしましたが、気を取り直して「Gas Point! Jr」へ。同店については、単独で記事を書きます。

ドニチカ切符。520円で札幌市の地下鉄が一日乗り放題になります。使い勝手がよく、リーズナブルです。

ジャズ喫茶の「Gas Poin! Jr」の最寄り駅「発寒南」から大通駅へ戻ってきました。

   

テレビ塔。

大通公園では、札幌雪祭りの雪像づくりの準備が行われているようでした。

Beat Recordsに入ってみました。在庫のレコードを少し見てみました。

【ジャズ喫茶 BOSSA】

住所:北海道札幌市中央区南3条西4丁目2 ビッグシルバービル
電話:011-271-5410
営業:11:00~25:00 
ホームページ:bossa.tv

   

すすきのの交差点の近くに位置していて、行き易いです。

   

今回嬉しかったのは、若い方を含めお客様が結構入っていたことです。入店時は10人くらいで、後からも入ってきていて、日曜午後のせいだとは思いますが、僕がこちらのお店で見た中では一番の入りでした。

カウンターなど。

ミルト・ジャクソン(vib)の「INVITATION」がかかりました。

次は、ベン・ウェブスター(ts)の「SOULVILLE」。

圧倒的なレコードの枚数。

今回、はじめて「BOSSA record list」があるのに気づき、中を見てみました。圧巻のボリュームです。

好きなトランぺッターのDusko Goykovichのページです。「as simple as it is」もあり、充実しています。

注文したのは、ランチのピザセット。

珈琲。濃いめです。

【ホテルに戻り休憩】

プラプラとすすきのから中島公園方面に歩き、ホテルでしばし休憩。ホテルのすぐそばにある「zepp札幌」。2階席があるライブハウスで、ロックやポップミュージックを中心にライブを開催しています。椅子使用時が723人収容、スタンディングだと2,009人収容できるそうです。

開場を待っているところでしょう。長い行列ができていました。

夕暮れが迫ってきたので、すすきのの「BAR81」に出かけます。

【BAR 81 バーエイティワン】

住所:北海道札幌市中央区南6条西3丁目 第2桂和ビル4階
電話:011-531-7280
営業:18:00~翌3:00  無定休 
ホームページ:bar81.com 

入口の扉には、オスカー・ピーターソン(p)のアルバムのジャケットが掲げられています。

落ち着く空間です。午後6時30分ころから、FさんとOff会を行いました。ジャズのレコードやライブ、クラシックなどの話題で楽しい時間を過ごしました。マスターも次々といろいろなレコードをかけてくれ、あっというまに2時間以上が経過しました。

アンプは、Power Amplifier : McIntosh MC-225 Pre-Amplifier : McIntosh C-11です。

Speakerは、 (Network)ALTEC 605A  (Woofer)ALTEC 604C

リー・ワイリーのレコードが話題になったので、マスターは早速、リー・ワイリーのアルバムをかけてくれました。

サミー・デイヴィスJr(vo)とローリンド・アルメイダ(g)。

Fさんは、エリック・ドルフィーがお好きなようで、「Ooutward Bound」がかかると喜んでいました。

サッポロエビスビールと白州のハイボールをいただき、お酒が弱い僕は、次はコーヒーにしました。

通りにはイルミネーション。

【らーめん 信玄 南6条店】

住所:北海道札幌市中央区南6条西8丁目8−2
電話:011-530-5002
ホームページ:らーめん 信玄 南6条店

昼間からちょこちょこと食べているので、夕食は軽く、ラーメンにすることにしました。行列のできる人気店のようです。

満席で、行列に並びました。

メニューの名前が面白く、例えば、味噌味は、越後とか信州と名付けられています。僕は、尾張(あっさり醤油)にしました。

麺が若干ちじれていて、モチモチ感のあるものでした。ラーメンは、あまり食べないのですが、美味しくいただきました。北海道は、小麦粉やそば粉がとれるので、麺類もよいものができているのではないかと思います。次は、札幌市内の蕎麦も食べてみたい。

(3)へ続きます。(3)では、最終日の様子を記します。


2019年冬の札幌旅行(1)【ジャズ喫茶「Groovy」、ジャズクラブ「DAY BY DAY」、スープカレー「ドミニカ」、夜パフェ「ななかま堂」】

2019-01-22 20:22:38 | お出かけ・その他

1月19日(土)から21日(月)に札幌に旅行に行ってきました。昨年の3月に来ていますが、約1年ぶりです。今回もジャズ喫茶やジャズクラブを回り、ブログ友のdukeさんやFさんと旧交を温めるなど楽しい時間を過ごすことができました。同行のIさんに感謝しながら、本稿を帰りの新幹線の中で書いています。

一日めは、午後4時30分にホテルにチェックインした後、地下鉄に乗り円山公園駅で降りてジャズ喫茶の「Groovy」へ行き、すすきのへ戻りジャズクラブの「DAY BY DAY」へ。そのあとIさんと合流し、ビールを飲みながらスープカレーを食べ、最後は締めパフェを食べてホテルへ戻りました。当然、食べ過ぎです。

深夜のススキノ交差点。この辺を行ったり来たりしていました。

【ジャズ喫茶「Groovy」】

住所:北海道札幌市中央区南3条西24丁目2−5
電話:011-631-8280
ホームページ:Groovy (食べログのページです)

マスターが僕のことを覚えてくれていて、いろいろと話が弾みました。札幌在住のピアニストの山田敏昭さんが昨年10月横浜のジャズプロムナードや吉祥寺のクラブに出演したので、聴きに行ったと話していました。僕は行くことができなかったので、その様子をうかがいました。また、札幌出身の近秀樹(p)さんのCDを教えてもらいました。

外観

店内は変わりません。一人先客がいらっしゃいました。

スピーカーはJBL4123。

札幌のジャズライブ情報が満載の冊子「Audience」が置いてありました。

ライブの情報などのお知らせ。Groovyの店内でもライブを行うことがあります。

ダイアナ・クラールのアルバムがかかりました。レコードです。

教えていただい近秀樹(p)さんのアルバム。大阪在住ですが、札幌のご出身で、マスターが御存じのピアニストです。 

【ジャズクラブ「DAY BY DAY」】

住所:北海道札幌市中央区南5条西2丁目 中銀ビルB1
電話:011-521-6635
ホームページ:DAY BY DAY (フェイスブックのページです)

19日(土)の夜は、20時30分から23時30分まで、すすきののジャズクラブ「Day by Day」で、ブログ友のdukeさんとOff会を行いました。音楽や映画に関する話をすることができ、また、ライブを聴いて素晴らしい一時を過ごしました。当夜は、オーナー歌手の黒岩静枝さんが出演し、たっぷりとソウルフルな歌声を聴かせてくれました。ハウスバンドもよい演奏をしていて感心しました。

中銀ビルの地下1階にお店はあります。

リーダーの佐々木 慶一(ds)さん以下、佐藤 香織(p)、鈴木 由一(b)、志藤 奨(g)からなるハウスバンドの演奏。オーソドックスですが、アグレッシブなところもあって驚きました。

ピアニストの佐藤香織さん。サウンドがきれいで、特にヴォーカルの伴奏が優れているように思いました。

全国的にファンが多い黒岩静枝さん。札幌にいないことも多いので、Day by Dayで聴いたのは、2年ぶりでした。「P.S. I Love You」など歌ってくれました。

棒だらの煮込み。こういう料理をいただくと、札幌へ来たという実感が湧きます。

   

黒岩静枝50周年記念リサイタルを収録した2枚組のDVDです。終演後、黒岩さんが席にやってきてプレゼントしてくれました。今回の札幌訪問の一番の記念になり、感謝。

【スープカレー「ドミニカ」】

住所:北海道札幌市中央区南5条西3丁目8 Nグランデビル 4F
電話:050-5571-9014
ホームページ:ドミニカ (食べログのページです)

ラーメンでも食べようかとIさんと相談して、スープカレーの店に行くことにしました。DAY BY DAYから近く、ラーメン横丁からすぐの場所にある「ドミニカ」というお店にしました。

   

入口。

店内。

左が僕の注文した、チキンと野菜、右はIさんが注文した豚肉と野菜です。僕は強烈な辛さはダメなので、辛さ抑え目のスープです。結構あっさりめですっといただけました。

小盛りのターメリックライス。こちらも完食しました。

【夜パフェ専門店ななかま堂】

住所:北海道札幌市中央区南4条西5丁目 第4藤井ビル2F
電話:050-5594-0643
ホームページ:ななかま堂

最近、札幌では深夜の締めパフェが流行っているようですので、すぐそういうのには乗ります。ネットで探して、ななかま堂というお店に行きました。土曜日ということもあり、店内はいっぱいで驚きました。友達連れやカップルが中心ですが、家族連れもいました。

入口。

カウンターに腰かけました。

名前の由来は、樹木の「ななかまど」のようです。

セットで注文しました。コーヒー。

Iさんのマロンパフェ。

僕のイチゴパフェ。お酒もあって、バーでパフェをいただいているという感じでした。アイスクリームやシャーベット主体ですが、意外にあっさりとして軽めなので、飲食のあとでも、すっといただけます。他のお店にもいってみたくなりました。