安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

オスカー・ピーターソン「VERY TALL」、道の駅「ふるさと 豊田」(中野市)の天ざるそば。

2023-06-25 19:30:00 | ピアノ

所要で飯山市に行きましたが、早めのお昼に、上信越道自動車道豊田飯山ICを出たところにある、「道の駅 ふるさと豊田」で「天ざるそば」をいただきました。ものが良く、値段が安く、実力がありました。実力者揃いのアルバム。

OSCAR PETERSON (オスカー・ピーターソン)
VERY TALL (VERVE 1962年録音)

   

オスカー・ピーターソン(p, 1925~2007年)と、ミルト・ジャクソン(vib, 1923~1999年)の共演アルバムは、パブロレーベルまでいくつもありますが、本作が、最初の顔合わせのものです。好きな一枚で、こういう演奏をライブで聴いてみたいものです。

メンバーは、オスカー・ピーターソン(p)、ミルト・ジャクソン(vib)、レイ・ブラウン(b)、エド・シグペン(ds)。メンバー的には、オスカー・ピーターソン・トリオに、ミルト・ジャクソンが客演した形です。

曲目は次のとおり。

1  On Green Dolphin Street (Bronislaw Kaper)
2  Heartstrings (Milt Jackson)
3  Work Song (Nat Adderley)
4  John Brown's Body (Traditional)【リパブリック讃歌】
5  A Wonderful Guy (Richard Rodgers)
6  Reunion Blues (Milt Jackson)
ミルト・ジャクソンのオリジナルが2曲ありますが、あとはスタンダードです。日本では、「リパブリック讃歌」や「おたまじゃくしはカエルの子」などとして知られている「John Brown's Body」も収録。

すごくスイングして、グルーヴィーさも溢れているアルバム。ミルト・ジャクソン(vib)のヴィブラフォンのサウンドや叩き出すメロディが、主にそういう感じを抱かせますが、ピーターソンのダイナミックな演奏やブラウンとシグペンのリズム陣も貢献しています。強力にスイングする「On Green Dolphin Street」や「Work Song」、静かなバラード「Heartstrings」と、今聴くと、名人芸とも言える演奏が素晴らしい。

ジャケットにある録音時の写真。

(参考)本作より、「On Green Dolphin Street」が聴けます。

On Green Dolphin Street - Oscar Peterson & Milt Jackson - YouTube

安曇野市宅で聴いているところ。飾ってあるレコードは、いずれもオスカー・ピーターソンのヴァーヴレーベルにおけうリーダー作で、右から「We Get Requests」、本作「Very Tall」、「Trio Plays」、「Night Train」。

   

「We Get Requests」は、米国からの直輸入レコードです。シュリンク(透明なビニール)付きで、スイング・ジャーナル第2回ジャズ・ディスク大賞最優秀録音賞のステッカーが貼られています。スイング・ジャーナル社は無くなってしまいましたが、同社のディスク大賞はそれなりに注目されていました。

 

【道の駅 ふるさと豊田】

住所:長野県中野市大字永江2136
電話:0269-38-2277 
ホームページ:道の駅 ふるさと豊田 - 蓮/道の駅 | 食べログ (tabelog.com)

外観

食堂の入口

店内。広いです。初めて入りました。雰囲気はありませんが、ランチに良いです。

ネギ、おろし大根、わさびといった薬味は、セルフでもってきます。いってみれば、取り放題です。

おそばのお品書き。このほかにも、たくさんのメニューがあります。ほとんどの人がそばを注文していました。

天ざるそば

手打ちだそうです。悪くありません。

つゆですが、ネギとおろし大根を、たくさん入れました。

もってきた薬味。多過ぎかも。

小鉢もついてきました。油揚げときのこの煮物。

天ぷら。海老、きのこ、カボチャなど野菜。

一番下には、えのきだけの天ぷら。

勝手に塩を取ってきて、塩で天ぷらをいただきました。

そば湯も初めからきます。

中野市といっても、合併した旧豊田村地籍にあります。豊田村は、唱歌「ふるさと」などを作詞した、高野辰之の生誕地です。


松本市浅間温泉の「かつ富」で、上ローツカツ定食の夕食。満足しました。

2023-06-24 19:45:54 | グルメ

昨日、上田市から三才山トンネルを抜けて安曇野市へ行く途中、遅い時間になったので、寄り道して松本市浅間温泉の「かつ富」で夕食をいただきました。銘柄豚である「白馬豚」を提供しているお店です。

ナポリタンの上にかつを乗せた「かつナポリ」にしようと考えたのですが、ボリュームが凄そうなので、ご飯小盛りの「上ロースカツ定食」にしました。サラダが入るミニ・コースセットも注文。美味しいかつです。

お店の外観

店内

団体客が奧に入っていて混んでいました。カウンター席に座りました。

かつナポリ。とんかつに加え、イタリアン系の洋食もやっています。次回は、これをいただいてみたい。

カツカレーとか、海老フライも注文している声が聞こえて、人気がありそうです。

オーソドックスに、ローツカツ定食にしました。「はくばのぶた」を使用しています。

ミニサラダ、ドリンク、ミニデザートの、ミニ・コースセットも注文。

はじめに、ソースとドレッシングをもってきてくれました。

ミニ・コースセットのサラダです。ミニとは思えません。

レタスや卵、豆類、トマトなど具材が豊富です。

上ロースカツ定食。カツは、150gです。これが最も小さくて、200g、250gのものもあります。

150gでも十分大きくて量があります。

柔らかくて、ジューシーな感じもあり、美味しい。ソースを主に、塩も使っていただきました。

大根、茄子など具沢山の味噌汁。

漬物

ドリンクとデザートです。

アイスコーヒーですが、思い切り量があります。びっくりしました。

アイスクリーム。美味しくいただき、満足しました。もともとは、友人から教えてもらったお店ですが、良いお肉を使っていて、なかなかいいので、また利用します。

【かつ富】

住所:長野県松本市浅間温泉1-4-11
電話:0263-45-5177
ホームページ:ドルチェ/かつ富 - 北松本/とんかつ | 食べログ (tabelog.com)


加藤浩子著「バッハ」(平凡社新書)を読みました。親しみやすい内容です。

2023-06-23 19:30:00 | 読書

加藤浩子著「バッハ」(平凡社新書)を読みました。

   

表紙

(カバーにある本書の内容紹介)

   

(簡単な目次)

第1章 バッハとルター
     ルターの礼拝改革、ルター派を超えたバッハの音楽

第2章 バッハへの旅―――街でたどる生涯
     アイゼンナッハ、ヴァイマル、ケーテン、ライプツィヒ

第3章 オルガンと世俗カンタータでたどるバッハの足跡
     バッハのオルガン紀行、世俗カンタータの舞台を訪ねて、21世紀の新発見(コラム)

第4章 家庭人バッハ

第5章 バッハ・ディスクガイド

(感想など)

新書としては厚い本ですが、バッハの生涯や作品について、わかりやすく書かれていて、一気に読了しました。バッハが、移り住んだ場所や仕事場(教会など)を辿りながら、生涯や作品を説明していて、エピソードなども入り、楽しみながら読めます。

最初に、宗教改革を行ったルターにふれ、ルター派の教会のことについて書いてあるのが、全体を理解するのに役立ちました。バッハに限らず宗教曲については、僕は苦手なのですが、本書を読むと、ちょっと聴いてみようという気になりました。

ライプツィヒ時代に、「ツィンマーマンのコーヒーハウス」における公開コンサートを長年にわたり指揮し、「コーヒーカンタータ」も作曲したという事実は、親しみを感じさせ、そのコーヒーハウスの紹介も印象に残りました。

 

【コラム、21世紀の新発見 「バッハの肖像画」】

   

2015年には、バッハのもう一枚の肖像画が公になるなど、作品(曲)を含めて新発見はまだ続いているようです。加藤さんは、コラムに書いていますが、発見に至る事情も面白い。

   

バッハが指揮をしていた公開コンサートが行われたコーヒーハウスの絵。

(著者の紹介)

【以下、本書を読んで聴いたCD】

   

「トッカータとフーガ ニ短調 BWV565」について、鈴木雅明さんやシギヴァルト・クイケンさんが、バッハの作品ではないと思うと話していることを、本書に書いてあります。(p187)。確かに、オルガン・コラールなど他の作品と、作風が違うかなという気がします。マリー=クレール・アラン(オルガン)の演奏です。

   

バッハの管弦楽組曲の2番から4番は、ライプツィヒで、バッハが指揮をした「コレギウム・ムジクス」(管弦楽団の前身といっていいのか)のために書かれたようです。ヘルムート=ミューラー・ブルール指揮ケルン室内管弦楽団の演奏。

   

コーヒー・カンタータ。鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパンによる演奏。歌詞も音楽も愉快です。


ケイティ・ジョージ「FEATURING」、CoCo壱番屋の「黒部ダムカレー」とBECK'Sの「ポークカレー」。

2023-06-22 19:30:00 | ヴォーカル(A~D)

カレーをたくさん食べるインドでは、認知症になる人の割合が小さいという記事を読んだので、たまに、ランチなどにカレーを食べています。ココイチの「黒部ダムカレー」は、盛り沢山でした。盛り沢山のアルバム。

CAITY GYORGY (ケイティ・ジョージ)
FEATURING (MUZAK 2022年録音)

   

カナダの歌手、作曲、作詞のケイティ・ジョージ(vo)の第2作目を購入しました。初リーダー作を聴きましたが、それがまずまず良かった(その記事へのリンク)ので、続いて本作を聴いてみました。

メンバーは、ケイティ・ジョージ(vo)。フェリックス・フォックスバッパス(P)、トーマス・ヘインバック(b)、ヤコブ・ワッツ(ds)。各曲にゲストが加わり、ソロもとっています。ゲストは、ジョセリン・グールド(g)、クリスティン・ジェンセン(as)、ヴァージニア・マクドナルド(cl)ら11人です。

曲目は、次のとおり。

1  I Feel Foolish 
2  Cover Up
3  It Might as well Be Spring (Richard Rodgers)
4  Start Again 
5  A Moment
6  Look The Other Way
7  I Miss Missing You
8  'Tis Autumn (Henry Nemo)
9  My Cardiologist
10  Ideal
11  I Never New
12  The Feeling is Mutual
13  It's Pronouneed George
ケイティ・ジョージ本人が、13曲中11曲を作っています。あとの2曲(3と 8)はスタンダード曲です。

第1作目が良かったので、期待して聴いたのですが、全体にスキャット大会で、そこに器楽のソロが入るといった構成で、僕にはいま一つでした。もともと、スキャットやボーカリーズに対しては、苦手意識があります。中では、速めのテンポで歌われる華やかな「I Feel Foolish」や「It Might as Well Be Spring」、バラードの「I Miss Missing You」あたりは、まずまずでした。普通に歌詞を歌っているアルバムの発売を望みたいところです。

【ケイティ・ジョージ ホームページ】

Home | Caity Gyorgy

(参考)本作より「It Might as Well Be Spring」が聴けます。

It Might as Well Be Spring - YouTube

 

【ココ壱番屋の黒部ダムカレー】

「黒部ダムカレー」は、販売店舗限定商品で、長野県の安曇野インター店・岡谷長地権現町店・長野西和田店の3店舗で提供されています。安曇野インター店でいただきました。 

カレーの説明書もあります。黒部ダム完成五十周年を記念して、作られたカレーのようです。

ライスでかたどるダムの堰堤(えんてい)部分の形にこだわり、ルーと相性の良いポテトをダム湖を航行する遊覧船(ガルべ)に見立てています。クリームコロッケやハンバーグが添えられています。

堰堤部分のアップ。形に工夫が見られます。

ハンバーグとクリームコロッケ。結構よい品物でした。

ウインナーソーセージ。

隠れていますが、キャベツの量も意外にありました。

CoCo壱番屋には、地域限定や販売店舗限定商品が、たくさんあります。岐阜県内の店舗で提供されている「大人の贅沢 飛騨牛カレー」はちょっと食べてみたい。

CoCo壱番屋ホームページ:カレーハウスCoCo壱番屋 (ichibanya.co.jp)

【BECK'S COFFEE SHOPのポークカレー】

長野駅の新幹線乗り場の向かいにあるBECK'S COOEE SHOP(ベックスコーヒーショップ)は、JR東日本系列のお店で、時間帯によって、たまに利用します。ポークカレーをいただきました。   

ポークカレーと珈琲を注文。

『豚肉をやわらかくなるまで塊ごと9時間かけて真空調理したものを細かくカットして合わせ、30種類のスパイスに、果実と野菜の甘さを感じられる仕立てとなっている』そうです。また、ごはんには、十六穀米を使用しているそうです。

珈琲。カレーとセットにすると、50円引きになります。

ミニサラダは別注文です。

JR東日本の無料wifiが、お店の中で使えます。このポークカレーの味は、辛さ控えめで、好感もてました。

BECK'S COFFEE SHOP(ベックス・コーヒー・ショップ)ホームページ:ベックスコーヒーショップ (jr-cross.co.jp)


ウルップソウに出会えた硫黄岳(2,760m)登山(後編)【ウルップソウ、硫黄岳山荘、横岳手前、下山】

2023-06-21 19:30:00 | 登山・ハイキング

硫黄岳登山の後編です。今回は、硫黄岳山頂から硫黄岳山荘、横岳の手前までの散策、下山について記します。ウルップソウやチョウノスケソウなどこの時季の花に出会えて、嬉しい登山でした。

【行 程】

桜平登山口 5:20 → オーレン小屋 6:37-50 → 夏沢峠 7:16-20 → 山頂 8:18 → 硫黄岳山荘 8:48 -9:46(休憩、高山植物園鑑賞) → 横岳までの途中 10:14-25  

硫黄岳山荘 11:11-35 → 硫黄岳山頂 11:59 → 夏沢峠 12:50-13:01 → オーレン小屋 13:28-13:33 → 登山口 14:33

(硫黄岳山頂~硫黄岳山荘)

山頂から、横岳、赤岳、阿弥陀岳。好天に恵まれて良く見えました。

鞍部にある硫黄岳山荘に向かい下りて行きます

(ウルップソウ)

山荘手前に、ウルップソウが咲いています。実際にあったので、喜びました、

ウルップソウのアップ。

硫黄岳山荘

山荘入口に置いてある黒板に、高山植物の開花状況が記してありました。参考になります。ツクモグサとキバナシャクナゲは終盤でした。

おやつと早いお昼に、うどんを注文。チクワ、ワカメ、キノコ、おろし大根などが入り美味しい。

(硫黄岳山荘~横岳手前(多分、台座の頭)】

硫黄岳山荘から横岳方面に進みます。花を見ている方も。以下、山荘近辺、登山道脇などの花です。

ハクサンイチゲ

ミヤマキンバイかな?

オヤマノエンドウ

稜線にもウルップソウ

チョウノスケソウ

チョウノスケソウ。僕は初めて見ました。『珍しい種だが八ヶ岳にはわりと多く分布している』そうです。

柱。標札があったのでしょうか。

柱の近くにあったキバナシャクナゲの群落。写真真ん中あたりに、硫黄岳山荘が見え、あそこから上ってきました。

キバナシャクナゲ群落のアップ。

横岳方面にもう少し行きます。

2本目の標札というか、柱。このあたりは、多分、「台座の頭」です。ここまでにして、下山にしました。

台座の頭から横岳。ピークが三つ見えていますが、手前から、奥の院、無名峰、三叉峰。

奥の院の北面のアップ。梯子が見えています。

横岳の左横に、薄っすらとですが、富士山が見えました。

(下山)

台座の頭から、硫黄岳山荘前を通過し、硫黄岳山頂に到着。往路では、撮影待ちの方が多く、標札を撮れなかったので、撮影。

下りている途中で、爆裂火口を撮影。

オーレン小屋。まだまだ賑わっています。

登山口に到着。見えているマイクロバスは、夏沢鉱泉のものです。

温泉に入りました。縄文の湯です。八ヶ岳は、安曇野市からも比較的近く、また訪れるつもりです。

【オーレン小屋のホームページ】

八ヶ岳オーレン小屋(硫黄岳 天狗岳 赤岳 登山に最適な山小屋) (o-ren.net)

【硫黄岳山荘のホームページ】

硫黄岳山荘グループ | 硫黄岳山荘・根石岳山荘・夏沢鉱泉(八ヶ岳の山小屋) (iodake.jp)

【縄文の湯のホームページ」

尖石温泉縄文の湯 - 茅野市ホームページ (chino.lg.jp)