Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

出世競争

2006年05月10日 19時28分01秒 | Weblog
 「出世競争」・・・バーディーとはもはや無縁の言葉だが、大半のサラリーマンにとっては決して軽く扱うことのできない言葉だろう。
 私の旧友のなかには官僚や役所への出向者が少なくないのだが、彼らの間で人事が話題にならない日はないと言ってよい。マックス・ウェーバーもいうとおり、「官僚のインセンティブは出世」なのである。ここまで極端ではなくとも、一般企業においても、自分が同期のうちでどういうポジションにあるかが気にならない人は少ないだろう。やはり低い評価を与えられることはいやなものである。
 ところが問題は、このような評価(人事考課)というものが、必ずしも公平で納得のいくものとは限らないことである。私も会社に入るまでは、社会人としての評価は、仕事が出来るかどうか、要するに実績で決まると思っていた。ところが、やがて必ずしもそうではないことに気づいた。ノルマを大幅に下回ったのに栄転する人もいれば、ちょっと目標を下回っただけで大左遷の憂き目にあう人もいる。仕事をしなくても、実力者と仲がよければ順調にのしあがっていく。・・・かつての雪印の経営陣も同じであった。役員はほとんどが社長の麻雀仲間だったらしい。
 そういえば、裁判官や検察官も、一般人にはよくわからないものの、出生競争はかなり激しいのではないかと思われる。・・・私が弁護士一筋を希望しているのも、上や横を見ることなく、まっすぐに進んでいきたいからである。だが、弁護士こそ、個今後は「市場」での更に厳しい「生存」競争に晒されるのである。見方を変えれば、裁判所や検察のように、ある程度閉鎖的な社会の内部での「出世」競争の方が、よっぽどマシなのかもしれない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする