Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

弁護士過疎(その2)

2006年05月26日 19時12分25秒 | Weblog
 「一隅を照らす」・・・バーディーの大好きな言葉である。この言葉を座右の銘にしようと思ったのは、サラリーマン時代、はじめて会社を辞めようと思った際に、最初の上司が、なぜ自分がこの会社で働いているのかについて、「一隅を照らす」ためであると衷心から語ってくださったからである。
 だが、本当のところは、小学生時代に読んだ「次郎物語」の中に、(記憶は定かではないが)主人公の恋人が「自分を必要としてくれる人がいる限り、どんな田舎にでもいって、仕事をする」と言い残して主人公のもとを去るくだりがあり、そのイメージが残っているからではないかと思う。実際、次郎物語の作者下村湖人の座右の銘である「白鳥蘆花に入る」は、「本当の良い行いは、それをした人の名を残さない」という意味であり、ひいては、「無名にして地域社会の一隅を照らす人であれ」という彼の理念を映したものなのである。
 そういえば、公設事務所が人員を募集しているところは、網走をはじめ僻地がほとんどである(当然といば当然である)。東京で派手に活躍するいわゆる渉外弁護士などとは比ぶべくもない。だが、「一隅を照らす」という意味では、すばらしい仕事が待っているのではないか。
コメント
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