生命とは何か―物理的にみた生細胞 (岩波新書 青版) (新書)
薄いながらも素晴らしい本である。この本を高校時代に読んでおけばもっと生物が好きになっていたのに。何しろ、高校時代の生物の先生は、高校1年生に難関校入試レベルの議論を説いていたので、ほぼ誰も内容を理解できなかったからである。
さて、この本が難解だという人は、「エピローグ」と「岩波新書版への訳者あとがき」から読むとよい。「エピローグ」には、シュレーディンガーの宇宙観が示されている。それを一言で言うと、「梵我一如」である。
「意識は単一の存在であって、同時に二つの自我意識というものは考えられないという直接の体験を固守すればよいのです」(178p)
と述べるあたりは、ヨガの修行者のようであり、「集合的無意識」ならぬ「集合的自我」(神?)の存在を指摘しているようでもある。
薄いながらも素晴らしい本である。この本を高校時代に読んでおけばもっと生物が好きになっていたのに。何しろ、高校時代の生物の先生は、高校1年生に難関校入試レベルの議論を説いていたので、ほぼ誰も内容を理解できなかったからである。
さて、この本が難解だという人は、「エピローグ」と「岩波新書版への訳者あとがき」から読むとよい。「エピローグ」には、シュレーディンガーの宇宙観が示されている。それを一言で言うと、「梵我一如」である。
「意識は単一の存在であって、同時に二つの自我意識というものは考えられないという直接の体験を固守すればよいのです」(178p)
と述べるあたりは、ヨガの修行者のようであり、「集合的無意識」ならぬ「集合的自我」(神?)の存在を指摘しているようでもある。