先日紹介した池澤夏樹『世界文学を読みほどくの「白鯨」の章では、この小説が「データベース」であることが指摘されている(p174)。君島さんも指摘しているとおり、あまりにもあたりすぎていて見事である。
データベースは、要するに世界(の像)の一種であり、「中心」のないことが特徴である。「白鯨」は、「鯨」のデータをひたすら書き連ねることによって、一つの世界像(池澤氏によれば「森羅万象」)を描き出した。
よ、おみごと!
データベースは、要するに世界(の像)の一種であり、「中心」のないことが特徴である。「白鯨」は、「鯨」のデータをひたすら書き連ねることによって、一つの世界像(池澤氏によれば「森羅万象」)を描き出した。
よ、おみごと!