Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

ドスでは足りない

2010年04月11日 08時47分23秒 | Weblog
世界文学を読みほどく—スタンダールからピンチョンまで—
 カート・ヴォネガットによれば、現代ではもはや「ドス(ドストエフスキー)」では足りないのだそうだ。池澤夏樹氏はそう指摘している。
 「カラマーゾフの兄弟」には、近代人にとっての課題がほぼ網羅されている。だが、現代人には、神なき時代をどう生きるかという新たな課題がある。ドスには何が足りないのか?
 トーマス・マンが指摘しているように、ドスの欠点は精神性の過剰にある。だいたい、あんなハイレベルな思想を語る庶民が実在するものだろうか?そもそも「思想」がなければ生きてはいけないのか?
 「そんなこたねえよ」とフロイトやその信者は言うだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする