競技存続の岐路、欠かせぬマナーと自然保護の意識
「狭い山道を歩いているときに、前方や後方からランナーが来た場合の「違和感」はよくわかる。記者はトレイルランナーであると同時に、重たいザックを背負って山を歩く登山者でもある。マイペースで歩いているときに別次元のスピードで迫ってくるランナーを見ると、のんびりした雰囲気をふいに壊されたような気持ちになる。「山は走る場所じゃない」と主張する登山者は少なくない。」
絶好のハイキング日和が続くシーズンとなった。
だが、数年前から、登山者を悩ます問題が浮上している。それが、「トレラン(トレイル・ラン)問題」である。
トレイルランナーを嫌う登山者は多い。特に困るのは、狭い道や滑落の危険のある箇所でも、「そこどけそこどけ」とばかりに猛スピードで走り抜けるランナーである。こういう人たちをみると、人生観の違いを感じてしまうし、正直不快になる。
結論から言えば、登山者とトレイルランナーとの共存は難しい。もっとも、トレイルランに不向きなコース(砂利だらけ、岩だらけ、鎖場が多い、など)もあるので、そういったところを選んで登れば、トレイルランナーに遭遇せず、不快な気分にならなくてすむだろう。
私も、最近では、「山に登る」という発想を捨てて、「山でたたずむ」という楽しみ方をしたいと考えるようになった。これを突き進めると、今度は、登山者・ハイカーに対しても鬱陶しいという感情を抱くようになるのかもしれない。
「狭い山道を歩いているときに、前方や後方からランナーが来た場合の「違和感」はよくわかる。記者はトレイルランナーであると同時に、重たいザックを背負って山を歩く登山者でもある。マイペースで歩いているときに別次元のスピードで迫ってくるランナーを見ると、のんびりした雰囲気をふいに壊されたような気持ちになる。「山は走る場所じゃない」と主張する登山者は少なくない。」
絶好のハイキング日和が続くシーズンとなった。
だが、数年前から、登山者を悩ます問題が浮上している。それが、「トレラン(トレイル・ラン)問題」である。
トレイルランナーを嫌う登山者は多い。特に困るのは、狭い道や滑落の危険のある箇所でも、「そこどけそこどけ」とばかりに猛スピードで走り抜けるランナーである。こういう人たちをみると、人生観の違いを感じてしまうし、正直不快になる。
結論から言えば、登山者とトレイルランナーとの共存は難しい。もっとも、トレイルランに不向きなコース(砂利だらけ、岩だらけ、鎖場が多い、など)もあるので、そういったところを選んで登れば、トレイルランナーに遭遇せず、不快な気分にならなくてすむだろう。
私も、最近では、「山に登る」という発想を捨てて、「山でたたずむ」という楽しみ方をしたいと考えるようになった。これを突き進めると、今度は、登山者・ハイカーに対しても鬱陶しいという感情を抱くようになるのかもしれない。