Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

亡命の自由

2020年01月03日 08時36分59秒 | Weblog
ゴーン被告拘束、ICPOが要請 レバノン法相は引き渡し否定
 「レバノン当局は2日、日本の要請を受けた国際刑事警察機構(ICPO)から、日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告の身柄拘束を求める「国際逮捕手配書」を受け取った。同国のセルハン法相はAP通信に対し、日本との間に犯罪人引き渡し条約はなく、被告を引き渡すことはないとの見解を示した。

 古典古代において、「亡命の自由」があったことは広く知られている。
 ソクラテスの場合も、脱獄してアテネから他国に亡命する自由があった。
 
木庭顕『ローマ法案内──現代の法律家のために』(羽鳥書店)
 「主体=精神は身体を通じて自らに帰属している領域の一片と結合し、これを基盤としている。これを押さえてしまえば、致命的な質となる。しかし反射的に、一定の財物を失う覚悟であるならば、逃亡して構わないということになる。・・・亡命エクシリウム exilium の権利はこうして保障されるようになる。」(p51)

 だが、ゴーン被告の場合、日本の領域に基盤を有していたかといえば、かなり疑わしい。
 レバノンへの出国も、亡命というよりは帰郷といった方がいいようである。

 
コメント
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