ゴーン被告拘束、ICPOが要請 レバノン法相は引き渡し否定
「レバノン当局は2日、日本の要請を受けた国際刑事警察機構(ICPO)から、日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告の身柄拘束を求める「国際逮捕手配書」を受け取った。同国のセルハン法相はAP通信に対し、日本との間に犯罪人引き渡し条約はなく、被告を引き渡すことはないとの見解を示した。」
古典古代において、「亡命の自由」があったことは広く知られている。
ソクラテスの場合も、脱獄してアテネから他国に亡命する自由があった。
木庭顕『ローマ法案内──現代の法律家のために』(羽鳥書店)
「主体=精神は身体を通じて自らに帰属している領域の一片と結合し、これを基盤としている。これを押さえてしまえば、致命的な質となる。しかし反射的に、一定の財物を失う覚悟であるならば、逃亡して構わないということになる。・・・亡命エクシリウム exilium の権利はこうして保障されるようになる。」(p51)
だが、ゴーン被告の場合、日本の領域に基盤を有していたかといえば、かなり疑わしい。
レバノンへの出国も、亡命というよりは帰郷といった方がいいようである。
「レバノン当局は2日、日本の要請を受けた国際刑事警察機構(ICPO)から、日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告の身柄拘束を求める「国際逮捕手配書」を受け取った。同国のセルハン法相はAP通信に対し、日本との間に犯罪人引き渡し条約はなく、被告を引き渡すことはないとの見解を示した。」
古典古代において、「亡命の自由」があったことは広く知られている。
ソクラテスの場合も、脱獄してアテネから他国に亡命する自由があった。
木庭顕『ローマ法案内──現代の法律家のために』(羽鳥書店)
「主体=精神は身体を通じて自らに帰属している領域の一片と結合し、これを基盤としている。これを押さえてしまえば、致命的な質となる。しかし反射的に、一定の財物を失う覚悟であるならば、逃亡して構わないということになる。・・・亡命エクシリウム exilium の権利はこうして保障されるようになる。」(p51)
だが、ゴーン被告の場合、日本の領域に基盤を有していたかといえば、かなり疑わしい。
レバノンへの出国も、亡命というよりは帰郷といった方がいいようである。