成年後見の不正、見張り人急増 家裁の選任が最多4800件
「認知症で判断力が低下した高齢者の財産などを管理する成年後見人の不正を監視する「後見監督人」の選任件数が急増している。全国の家裁が2015年に選任したのは過去最多の約4800件。後見人となる親族らが財産を着服するなどの不正が横行し、家裁が職権で選ぶケースが増えているためだ。専門家は「監督人だけに頼らず、地域全体での後見人のサポートが必要」と話す。」
「一方、後見人側が監督人への報酬費用の負担に不満を抱いたり、「不正を疑われている」として監督人とトラブルになったりしたケースも少なくないという。」
監督人に対する後見人側の不満としては、「大した仕事もしないのに、高い報酬をとられる」というものが多いらしく、これは裁判官による研修でも話題にのぼっていた。
私が実際に経験した事案では、監督人が杓子定規的な発言しかしないため、後見人が不信感を抱いたというものがあった。
私見だが、後見事案での不正発生の原因は、財産の額などよりも属人的な要因によるところが大きいと思われ、一定の基準で一律に監督人をつけるやり方には疑問を覚える。もちろん、「不正をしやすい人物」を判定するのも困難なのではあるが・・・。
「認知症で判断力が低下した高齢者の財産などを管理する成年後見人の不正を監視する「後見監督人」の選任件数が急増している。全国の家裁が2015年に選任したのは過去最多の約4800件。後見人となる親族らが財産を着服するなどの不正が横行し、家裁が職権で選ぶケースが増えているためだ。専門家は「監督人だけに頼らず、地域全体での後見人のサポートが必要」と話す。」
「一方、後見人側が監督人への報酬費用の負担に不満を抱いたり、「不正を疑われている」として監督人とトラブルになったりしたケースも少なくないという。」
監督人に対する後見人側の不満としては、「大した仕事もしないのに、高い報酬をとられる」というものが多いらしく、これは裁判官による研修でも話題にのぼっていた。
私が実際に経験した事案では、監督人が杓子定規的な発言しかしないため、後見人が不信感を抱いたというものがあった。
私見だが、後見事案での不正発生の原因は、財産の額などよりも属人的な要因によるところが大きいと思われ、一定の基準で一律に監督人をつけるやり方には疑問を覚える。もちろん、「不正をしやすい人物」を判定するのも困難なのではあるが・・・。