人を眺める

渋谷駅周辺 初の歩行者天国でカウントダウン
　「歩行者天国は３１日午後１０時半から始まり、若者や外国人などが次々に道路に出てカウントダウンが始まる午前０時前には道路が人で埋め尽くされ、身動きできないような状態になりました。そして、皆でカウントダウンをして、新しい年を飛び跳ねたり、抱き合ったりしながら迎えました。」

　渋谷駅のスクランブル交差点は、１０年近く前から外国人観光客の「聖地」と化しており、特別なスポットとなっているが、カウントダウンにも外国人の姿が多いようである。
　海外からの旅行客にとっては、行き交う群衆を「眺める」ことがアクティビティの１つになっているわけだが、「眺める」という行為には、一歩下がって冷静に現実を観察するという、旅人特有の客観的な姿勢が表れており、マス・ゲームに埋没する日本人とは対照的である。