巣の防御

コウノトリ誤射　オスの親がヒナにえさを...
　「島根・雲南市で子育てをしていた国の天然記念物「コウノトリ」が19日、ハンターに誤って撃たれて死んだ問題で、20日朝、オスの親が残されたヒナに餌を与えていた姿が確認された。
雲南市は、ほかの鳥に攻撃されるおそれなどもあり、ヒナを今後保護するかどうか、検討している。」

　「ほかの鳥」というのは、カラスやトビなどを指しているのだろうか。
　父鳥が餌を取りに行く最中、巣を守るべき母鳥がいないため、外敵に狙われやすいということだろう。
　

情報戦

「週刊文春」編集長から読者の皆様へ
　文春は、自分たちは「情報戦」をしているにすぎず、他社からネタを盗んだことはないと言い、新潮は、情報性のやり方がアンフェアではないかと言っているように見える。だから、論点がズレている。　
　だが、ライバル誌の発刊前の記事の内容を入手した方法が果たして合法的なものなのか、個人的には気になるところである。

カミナリ

FA3選手機能不全にナベツネ激怒 巨人に「鹿取GM」急浮上
　「計２６億円超もの大枚をはたいて招き入れた山口俊（２９）、森福（３０）、陽岱鋼（３０）のＦＡ３選手が故障、不振でひとりとして一軍の戦力になっていないという状態。それを「見る目がない」とフロント編成部門の責任と断じたわけだから、チーム内がザワつくのも当然である。」

　ＦＡで獲得した選手の故障続発について、巨人軍では２年連続でカミナリが落ちたそうである。
　もっとも、故障者が続出する事態は決して珍しいことではなく、それがたまたまＦＡで獲得した選手３人だったという可能性が高い。
　移籍直後は、調整方法の変更などで調子を崩すことも考えられるわけで、現時点で責任をとらされるというのは酷な話である。
　

１/３以下

法科大学院入学1704人＝過去最低更新―文科省集計
　「2017年春の法科大学院への入学者は前年比153人減の1704人となり、過去最低を更新したことが17日、文部科学省の集計で分かった。」

　初年度（平成１９年）の入学者数が約5700人なので、１０年で１/３以下に減少したことになる。
　その原因は、あちこちで言われていることではあるが、「弁護士という職業に魅力を感じない人が増えたこと」が一番大きいだろう。というのは、法科大学院に入学するということは、基本的には、法曹、中でも弁護士という職業を選択するということだからである。
　問題は、なぜ魅力を感じない人が増えたかということで、その理由は、端的に「食えなくなったから」というものがあり、確かにこれが一番大きいのだと思うが、私は、別の理由もあると思う。
　それは、本当に法曹に向いている人は、もともと社会の中にそう多くはないということである。
　その証拠に、世の中には、自由独立の立場で個人として仕事をしている人よりも、組織に適応し、組織の中で生きている人の方が圧倒的に多いのである。こうした人が、（大規模事務所や渉外事務所は別として）わざわざ街弁になりたがるということは、可能性としては低いのである。

二枚舌

　先日、ある元東京高裁部総括裁判官による講演があった。
　現在弁護士となっているその方は、ある事件で、自分の後輩にあたる裁判官が「二枚舌」、つまり、原告には「あなたこのままだと敗訴ですよ」といいながら、被告には「請求認容の心証なのですがね」などという方法で和解を強要してきたといって、憤慨していた。
　立場がかわるとこうも変わるのかと、驚いたのだが、これをみると、「二枚舌和解」はやはり裁判所内部でもよく思われていないようである。

学者と不祥事

　私の学生時代、「Ｔ」という非常に優秀な行政法の助教授がいたが、数年後退官したらしく、事情通に聞くとセクハラが原因とのことだった。
　１０年ほど前、今度は、「Ａ」というこれまた非常に優秀な憲法の教授が、電車内での痴漢で逮捕され、ほどなくして退官した。
　この２人は、優れた業績を残しているし、人柄も気さくで、学生からの人気も高かったらしい。ところが、１回の不祥事でその後の仕事に影響が出てしまう（事実上、学会の表舞台には出てこられない。）。ある意味ではもったいないことである。

短縮

東京を取り「三菱UFJ銀行」で最終調整　来年春にも
　「現在の名前は「長すぎる」などの声もあったことから、来年春にも「東京」を取り、「三菱UFJ銀行」に変える方向で調整しています。」

　東京銀行ＯＢはどう思うだろうか？
　私などが学生のころ、東京銀行は、「最も国際業務に強い銀行」とされており、根強い人気があった。人材育成も熱心で、例えば、ＭＢＡ留学などを積極的にやっていた印象がある。
　時代の流れとはいえ、ＯＢ以外の者にとっても、さみしい気がする。

残った謎

そして謎は残った 伝説の登山家マロリー発見記
　「７５年前、エヴェレスト山頂近くで姿を消したマロリーの遺体発見に成功した米捜索隊が綴った手記。はたして彼は登頂に成功したのか」

　これは一流のノンフィクションである。私は殆ど訴訟事件の事実認定をするように読んだ。
　「謎」というのは、マロリーとアーヴィンが登頂に成功したか否かだが、決定的な証拠となるべきカメラが見つかっていないため、結論が出ていない。
　だが、マロリーが「登頂したら頂上に置いてくる」と言っていた妻の写真が遺品の中から見つからなかったことに照らすと、おそらく登頂に成功したのではないかと私は思う。

運用能力

＜日本郵政＞野村不動産買収へ　不動産事業を収益の柱に
　「日本郵政が、不動産大手の野村不動産ホールディングス（ＨＤ）を買収する検討に入った。日本郵政は２０１５年に買収したオーストラリアの物流会社の業績低迷により約４０００億円の損失を計上し、１７年３月期連結決算で民営化後初めて最終（当期）赤字に転落する見通し。郵便や金融など既存の主力事業では一段の成長を見込みにくい中、安定した利益を得るため不動産事業を強化し収益の柱に育てたい考えだ。」

　いわゆる「財政投融資機関」で働いていた私などは危惧を感じる。
　なぜなら、郵政には、基本的に資金運用のノウハウがないからである。
　かつての郵便貯金は、旧大蔵省の資金運用部が特殊法人に融資するなどして運用しており、郵貯が自分で運用（いわゆる自主運用）していたのではなかった。こうした時代の方が長いのだ。
　私は、トール・ホールディングスの買収失敗も、こうしたノウハウ不足が原因なのではないかと思う。資金力があるだけに困ったものである。

ピンポイント予測

大地震を連続的中させた高橋教授から「5・13博多に警戒」とメールが届いた
　「大隅半島沖の地震、桜島の噴火再開など、盛んに地震や火山の噴火が目立ち始めています。約50日前、福岡県博多近辺でM（マグニチュード）3～4の地震が頻発したのをご存じですか？　連休明け、特に5月13日前後に博多・北九州周辺で大規模地震が起きる可能性があります」

　過去の地震発生パターンから見て、１３日前後に博多周辺で大規模な地震が起きる可能性があるという。
　「博多」というピンポイントでの予測は、よほど自信がないとできないのではないだろうか。