明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



そういえば、先日の撮影地は藪蚊が多いところで、編集長が早々にムヒを買いにいったくらいである。しかし撮影に集中していると蚊に刺されにくい。あれはどういうことなのであろう。下見に来るたび刺されまくっていたのだが。これはしばしば経験することで、集中しているから刺されても感じないのではなく、実際刺されにくい。仮に刺されたとしても、撮影が終わる頃には腫れも痒みも消えている。次回は初めから意識してみようと、忘れないよう書いておく。 友人に自転車熱をうつそうとして、逆にハゼ釣り熱をうつし返されている私である。釣り具の上州屋へ行き、帰りに工務店のSさん宅に寄る。昔はハゼ釣り大会に参加していた人で、トロフィーが飾ってある。 下町の子供はだいたいハゼ釣りに熱中したもので、私も随分やってきたが、針を飲み込まれてばかりであった。ハゼは当たりを逃さず、針を飲み込まれる前に手返しよく釣るのが醍醐味なのだが、私はそんな上等な心持で釣ったことがない。Sさんにアドバイスを請うが、威勢は良くても、老人なので要領をえない。Sさん宅は、ビタミンF(新潮文庫)のカバーを撮ったマンションの目の前なので以前上げたのだが、始めは人形と思わなかったらしく、「隣りの鰻屋のオヤジがそっくりでさ、お前んとこ、息子ばかりだと思ってたら、娘がいるんじゃねェかって言ってやろうと思ってたんだ」なんて笑う。「これ娘じゃなくて、カミさんのつもりで作ったんだよ」

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