明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



来年一月、近所の古石場文化センターで恒例のシネマフェスティバルがある。1月8日(金)~11日(月)の4日間、人形作品を3体(予定)展示する。サイトには今のところ石塚公昭人形展、となっているが、大袈裟なので修正してもらう。いつかは、人形展を期待されてもと、おかげで沢山出品することになってしまった。 小津安二郎生誕の地にあるということで映画に力を入れているセンターなので、小津像をということなのだが、一度展示しているので、他にしまい込んですっかり忘れていた、アダージョ創刊第2号で制作した向田邦子を展示することにした。これは関係者と、撮影を目撃した人しか見ていない作品である。  背景にあわせて作った作品は、背景が無ければ成り立たないので、そのままでは展示が出来ないことが多い。向田は、昨日書いた、片手に人形、片手にカメラの手持ち撮影で、比較的ちゃんと作っていたが、鷲づかみにする足の部分は、間違いなく写らないので、作っていなかった。合成を使わない表紙としては、アダージョでは最初で最後になった作品である。亡くなって間がない向田を、六本木の街に立たせるのはいいとして、過去の人物を、画になりにくい都営地下鉄駅の周辺に、ただ持っていっても、表紙として成り立たないと気付いてしまった号でもある。  3体目は、せっかくならアダージョの配布中にということで、作ったばかりの人物を展示することに決めた。

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